山崎賢人を“汚したい” 「劇場」行定勲が語る「いい意味でイカれてる」

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劇場」の初日リモート舞台挨拶が本日7月17日に東京・ユーロスペースで行なわれ、主演を務めた山崎賢人、監督の行定勲が出席した。

「劇場」初日リモート舞台挨拶の様子。左から山崎賢人、行定勲。

「劇場」初日リモート舞台挨拶の様子。左から山崎賢人、行定勲。

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「劇場」ポスタービジュアル

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又吉直樹の同名小説を実写化した本作は、売れない劇作家の永田と、彼を必死に支える恋人・沙希の7年間をつづった愛の物語。山崎が永田、松岡茉優が沙希を演じた。当初4月17日の封切りを予定していた本作だが、新型コロナウイルスの影響で延期に。松竹とアニプレックスが配給を降りたことで280館の公開規模が縮小され、製作幹事を務める吉本興業の自主配給という形で全国20館で封切られる。そして劇場公開と同時にAmazon Prime Video独占で全世界見放題配信がスタートした。

山崎賢人

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舞台挨拶は、1階下のユーロライブから観客の入ったユーロスペースに生中継。山崎は「この『劇場』は本当に“劇場”で観てほしかった作品。初日を迎えられてうれしく思います」と挨拶。また行定は「映画館で上映できる喜びを噛みしめています。ここまで楽しみにして応援してくださった皆様ありがとうございました。ユーロスペースの入口にある大きな垂れ幕を見たときに鳥肌が立った。この2020年7月17日に自分の映画が公開されたことを一生忘れないと思う」と感慨深げに語った。

山崎賢人

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永田の「人間としての弱さ、愚かさ、嫉妬心」に共感する部分があったという山崎。「表現するという意味では、劇作家と俳優も近いところがある。普段自分が抱えている感情がいっぱいあった。台本を読んだときに、演じたいを思うシーンがたくさんあった」と振り返る。「ここまで人間の愚かな部分を出せる役は初めて。本当に永田を演じられてうれしかった」と役への深い思い入れを明かした。

行定勲

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行定は「原作を読んだときに永田役の俳優を思いつかなかった」とキャスティング秘話を語りだす。プロデューサーから山崎の名前を挙げられたときのことを「思いもしなかった。それは今までこういう役をやってないから。でも演じたことがない人のほうが、絶対に僕の気持ちを凌駕する。きれいな顔してるんです。初めて会ったときは、その瞬間に汚したいと思った」と述懐。これまでの山崎のイメージとは異なるひげやボサボサな髪の毛を求めただけでなく、「歯を黄ばませてほしい」とお願いもしたそう。これに山崎も「コーヒーいっぱい飲みます」とノリノリな反応だったらしく、行定は「素直で、いい意味でイカれてる。得体のしれない山崎賢人が現場にいて、その衝動を撮るのに必死でした。一緒にやっていて本当に楽しかった」と語った。

「全世界の人に映画を観てもらえる!」と全身で喜びを表現する松岡茉優。

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松岡茉優によるビデオメッセージ。

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イベントでは出席が叶わなかった松岡からのビデオメッセージが上映される場面も。単館系での劇場公開と同時配信という新しい形態に、松岡は「これから映画はどうなるんだろうと思いながらも、私がとてもうれしかったのは、海外のファンが『同時に観られる!』と喜んでくれたこと。今日、この日に世界でも『劇場』を観てもらえる。それはすごくいいこと」と笑顔。上映形態をめぐる行定や配給会社の葛藤に思いを馳せつつ、「山崎くんを筆頭に、我々20代半ばの俳優たちは『劇場』で夢を持っていた永田や沙希ちゃんのように、熱い気持ちを持ったまま、映画の世界を元気にできればと思っています。我々がんばりますから、日本の映画の未来は明るいぞ!」と元気いっぱいに語った。

映画の最後に「ある仕掛け」を施したという行定。「僕の信条としては、完成したものは映画館で届けたい。でもコロナ禍だからこそ選択肢がいろいろあっていい。配信で観てくれた人は最後の仕掛けに『あ、これは劇場で観たかったな』と思ってくれたら、ぜひ映画館でも観てみてください。山崎賢人と松岡茉優、この2人の芝居を全世界の人に観てもらえるのはすごくうれしい」と語り、イベントを締めくくった。

※山崎賢人の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記

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