曽我部恵一が語る「劇場」の音楽制作、「エゴだけではダメだと気付いた」

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劇場」で音楽を担当した曽我部恵一のコメントが到着した。

曽我部恵一

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又吉直樹の同名小説を行定勲が実写化した本作では、売れない劇作家の永田と、彼を必死に支える恋人・沙希の日々がつづられる。山崎賢人が永田、松岡茉優が沙希を演じた。

本作の主な舞台である東京・下北沢に学生時代から住み続けており、自身のインディーズレーベル「ROSE RECORDS」や経営するカフェも同地に構えている曽我部。オファーを「監督から『下北沢を行き交う人たちの言葉や生活が体の中に入っていて、下北沢を一番知っている曽我部さんにぜひお願いしたい』という意向がありました」と振り返る。

音楽制作については「ギターを弾きながら一緒に作り上げていく中で、『これは永田のアコギなんだ』という行定さんからの言葉がありました」と回想。「永田の心情を曲にするのではなく、彼が立っている場所で自分自身が弾いている曲を、お客さんに外側から聴いてもらうことが必要だと気付いたんです」と語る。

これまで「青い車」「止められるか、俺たちを」などでも音楽を担当してきた曽我部だが、「“永田の心情を劇的に描くのではなく、永田がいる場所の曲を作る”ということ自体、そういうやり方もあるのかと勉強になりました。自分のエゴだけではなく、お客さんにどう感動してもらうのか、そこまでこだわって入り込まないと映画音楽はダメなんだと」と述懐。そして「映画音楽は機会があれば、これからもどんどんやりたいと思っています」と話した。

完成した映画について、曽我部は「演劇に夢を見た人たちが苦しみながらがんばっている姿が、かつての自分と重なりました」とコメント。「誰も認めてくれず、でもミュージシャンになりたいという夢だけはある。ああ、わかるなと思って観ていました」と本作に共感したことを明かした。

「劇場」は7月17日に全国で公開。同日にAmazon Prime Videoで配信される。

※山崎賢人の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記

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