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A24が製作した本作では、ある夜を境に幸せな日常を失った兄妹に訪れる苦難と愛が描かれる。レスリング部のエリート選手である高校生タイラーをケルビン・ハリソン・ジュニア、タイラーの妹エミリーをテイラー・ラッセルが演じ、ルーカス・ヘッジズもキャストに名を連ねた。
映画ではフランク・オーシャン、
ウェストについては「とてつもなく魅力のある人物だと思うし、カニエ・ウェストの伝記映画を作りたいという夢も持っている。音楽の天才だし、彼の作品はどれも好きだ」と述懐。またラマーの楽曲「Backseat Freestyle」を使用したシーンは、許諾を取る前に撮影を進めていたことを明かし「もし曲使用の許可が出なかったら、代替案はそのシーンをカットすることだった。そうなっていたら、本当に悲惨だったね!」と語った。
「WAVES/ウェイブス」は4月10日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
※「WAVES/ウェイブス」は、新型コロナウイルスによる感染症の拡大を受けて公開延期となりました。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
トレイ・エドワード・シュルツ コメント
フランク・オーシャンについて
フランク・オーシャンはこれまでに5曲も使用を許可したことがなく、彼を説得するのに何カ月もかかった。最初は彼のチームに、今は創作活動に没頭しているから難しいと言われたんだ。その後、1曲に減らせないかと提案されたときはパニックに陥ったよ。でも僕から手紙とラフカットを送ったら、時間を割いて見てくれて、全曲使用していいと言ってくれたんだ。ロードトリップのシーンで、フランク・オーシャンの「Seigfried」が流れるんだけど、彼の「Blonde」は僕がもっとも好きなアルバムの1つなんだ。あのシーンを見事に捉えていて、正直でありつつも脆い。そこが美しいと思った。「Seigfried」を用いたシーンでは、主人公が好きな人と旅に出て、自由を肌身で感じるんだ。納得がいくまで何度も編集していたら、最後は僕も泣き崩れてしまった。音楽とビジュアルが見事にシンクロして、心を強く突き動かされたからだ。
カニエ・ウェストについて
僕はずっと前からカニエの大ファンなんだ。とてつもなく魅力のある人物だと思うし、カニエ・ウェストの伝記映画を作りたいという夢も持っている。音楽の天才だし、彼の作品はどれも好きだ。ケルビン・ハリソン・ジュニア演じるタイラーのシーンで「I Am a God」を使ったのは、ある意味リアルだったからだ。彼の頭の中では、あのような音楽が流れているに間違いないし、頭からあふれ出して周囲まで浸してしまっているんだ。使用の許諾に時間がかかったけど、ありがたいことに、最終的にカニエは承諾してくれたんだ。カニエは尊敬しているし、彼の精神はこの作品にあらゆる形で映し出されている。
ケンドリック・ラマーについて
ケンドリックの曲を使うシーンは、実は許諾を取る前に撮影を進めたんだ。この作品はさまざまなリスクを伴っていたが、思い切って挑戦してみたかったんだ。タイラーがキャンプファイヤーでケンドリックの「Backseat Freestyle」を歌うシーンなんだけど、使うことは最初から決めていたから、ほかの曲で撮ることなんて考えもしなかった。このトラックは16歳の頃自分自身の気持ちを再構築したものだとケンドリックが語っていて、タイラーが反発し苦しみから逃れようとするこの瞬間にぴったりだと思ったんだ。もし曲使用の許可が出なかったら、代替案はそのシーンをカットすることだった。そうなっていたら、本当に悲惨だったね!
映画ナタリー @eiga_natalie
「WAVES」監督がフランク・オーシャンやカニエ・ウェストへの思い語る(コメントあり)
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