本作は、ナチス政権下のドイツで暮らし、アドルフ・ヒトラーを空想上の親友とする少年ジョジョを主人公とする物語。ローマン・グリフィン・デイビスがジョジョ、ワイティティがヒトラーを演じ、
映像は青少年集団ヒトラーユーゲントに入団したジョジョが、立派な兵士を夢見て奮闘する場面からスタート。しかし、母親が匿っていたユダヤ人の少女エルサと出会ったことから、ジョジョのそれまで信じていた世界が大きく動いていく。中盤からはデヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」のドイツ語バージョンも聴くことができる。
第44回トロント国際映画祭では観客賞を獲得した本作。脚本も手がけているワイティティは、「憎悪と偏見についての直球の映画にしたくはなかった。だから、脚本にはまったく自制をかけなかった。言うべきことを言うにはひるまずに決死の覚悟で書かなくてはいけない。危険のないものなら、私がやる価値も無い。大コケするかもしれないリスクを背負って必死になれば、最高に創造的で先進的な表現が出てくるからね」とコメントしている。
「ジョジョ・ラビット」は2020年1月17日より全国ロードショー。
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ヒトラー信奉する少年がユダヤ人少女と出会う「ジョジョ・ラビット」予告編(コメントあり) https://t.co/t29oIM77Oi