初代「ウルトラマン」キャストの黒部進と桜井浩子がトーク、ウルトラ怪獣も大集合

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第32回東京国際映画祭のアリーナイベント「ウルトラ怪獣の誕生『ウルトラQ』から『ウルトラマン』へ」が、本日11月4日に東京・六本木ヒルズアリーナで開催。「ウルトラマン」キャストの黒部進、「ウルトラQ」「ウルトラマン」キャストの桜井浩子が出席した。

アリーナイベント「ウルトラ怪獣の誕生『ウルトラQ』から『ウルトラマン』へ」の様子。左からピグモン、黒部進、桜井浩子、ウルトラマン。

アリーナイベント「ウルトラ怪獣の誕生『ウルトラQ』から『ウルトラマン』へ」の様子。左からピグモン、黒部進、桜井浩子、ウルトラマン。

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客席を駆け抜けるケムール人。

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カネゴン

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1966年放映スタートの「ウルトラQ」と「ウルトラマン」は、「ウルトラシリーズ」の第1作と第2作にあたる特撮テレビドラマ。イベントではまず「これからのお時間、あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な世界へと入っていくのです」というナレーションとともに「ウルトラQ」のオープニングテーマが流れる。そして、ペギラ、ガラモン、カネゴンが次々とステージに現れると、それぞれポーズを決めてアピール。最後にケムール人が客席を駆け抜けながら登場し、観客を驚かせた。

黒部進

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怪獣たちが去ったあと、大きな拍手に迎えられて登壇した黒部と桜井。「ウルトラマン」の主人公である科学特捜隊・ハヤタ隊員を演じた黒部は、先日80歳を迎えたばかり。「ウルトラQ」第8話「甘い蜜の恐怖」にも黒部がゲスト出演していることについて、桜井から「覚えてる?」と話を向けられると、黒部は「白衣を着たなというのと、相手役が東宝の沢井桂子さんだったのは覚えています。だけど話の内容は全然覚えてないです。そりゃそうですよねえ」と率直に回答する。

桜井浩子

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「ウルトラQ」では江戸川由利子、「ウルトラマン」ではフジ・アキコ隊員を演じ、現在は円谷プロダクションのプロデューサーとしても知られる桜井。当時の撮影現場を「(今と)全然違います。アナログですからね、あの頃は」と回想すると「この間、陣中見舞いに行ってきたんですが、まあセットとか全部が素晴らしいです」と語る。さらに「科学特捜隊は本部があるので(撮影は)本部の日と外の日がありました。『ウルトラQ』は外が多かったですね。だから雨が降ると大変なんですよ」と振り返った。

「ウルトラマン」に話が移り、桜井から「覚えているんでしょうね?」と釘を差された黒部は、第34話「空の贈り物」を挙げ「あれは秀作じゃないかしら。スプーンを掲げる角度と間が難しい(笑)」とジョークを飛ばす。桜井が「今でも黒部さんにスプーンを持ってサインを求める人がけっこういるんですよ」と裏話を披露すると、黒部は「今持ってる人がいたらサインしますよ」と茶目っ気たっぷりに話した。

左から黒部進、桜井浩子。

左から黒部進、桜井浩子。[拡大]

長きにわたって「ウルトラマン」が愛される理由に関して、黒部は「ウルトラマンをデザインした成田亨さん。やっぱり世界に冠たる像だと思うんです。相当なデザインのパワーがあってウルトラマンが誕生したわけですから、言ってみれば僕よりも成田さんに感謝してほしいくらいです」とコメント。桜井も同意しつつ、ウルトラマンのスーツアクターとして知られる古谷敏の名前を挙げ「俳優さんにもかかわらず、あの中で孤軍奮闘しておられるのも大きな要因だと思います。黒部さん、古谷さん、私の3人でよく海外に呼んでいただくんです。びっくりするくらい海外でも人気なんですよね」と明かす。「そういう意味ではやってよかったよね」と笑顔を見せる桜井に、黒部は「そうだよね。あのウルトラマンを超す人は出ない!」と断言。すると桜井は「でも円谷プロは今でもやっているので、どうぞよろしくお願いします(笑)」と呼びかけた。

当時は登場するウルトラ怪獣とは別撮りだったそうで、黒部は「怪獣が出てくるのは聞いているんだけど、どういう形で出てくるのかまったく想像できない状態で進めているわけです」と説明。桜井は「科特隊が上を見て怪獣に驚くシーンを撮影したら、撮り直しって言われて。なんで?と思っていたら怪獣が(体長の小さい)ピグモンだったの。だからもう1回目線を下にして撮り直したんです」と裏話を披露した。

バルタン星人(左)とゼットン(中央)にスペシウム光線を放つウルトラマン(右)。

バルタン星人(左)とゼットン(中央)にスペシウム光線を放つウルトラマン(右)。[拡大]

黒部進(左)に握手を求めるウルトラマン(右)。

黒部進(左)に握手を求めるウルトラマン(右)。[拡大]

ここで、ピグモンが慌ててステージに現れると黒部と桜井に何やら危機が迫っていることを伝える。すると黒部はベーターカプセルを天に掲げ、ウルトラマンへと変身。バルタン星人とゼットンに挟まれ、ウルトラマンはピンチを迎えるも、観客からの声援を受け見事怪獣を退けた。危険が去って再び登壇した黒部と桜井は、最後に観客に向けて挨拶。桜井が「皆さんの前で今でもお話できるのは非常にうれしいんですけど、ヒロインとしては困るんです(笑)」と話すと、黒部は「お化粧が上手でしょう?」と観客に問いかけ、桜井からすかさず「うるさいな」とツッコまれる。黒部が「また10年後に会いましょう! それまで皆さん健康でいい人生を送ってください。本当に今日はありがとうございました」と述べると、集まったファンから大きな拍手が上がった。

第32回東京国際映画祭は明日11月5日まで東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズほかで開催。

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三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

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