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本作で3兄妹を演じた佐藤、鈴木、松岡は、全員が白石組初参加となる。以前から白石との仕事を熱望していたという佐藤は「白石組の作品に出られるんだったら、(体の)線を太くして体内を汚して挑もうと思っていました」「全幅の信頼を置いていたので、現場ではかつてないほどの他力本願スタイルでした。それができたのは白石組だから」と念願が叶った喜びを語る。鈴木も「日本で一番悪い奴ら」を鑑賞した際に主演の綾野剛へ“うらやましいし、悔しい”と連絡したと明かしながら「普段は活発な役が多いので、内向的な役を鈴木にやらせたいと思ってくださったことに感謝しています」と述べる。そんな2人の劇中での見どころを「今まで見たことがないくらい汚い佐藤健さんと頼りない鈴木亮平さん!」と評して会場の笑いを誘ったのは松岡。彼女は佐藤から「期待通りの松岡!」と、白石からは「すでに観た人からは、松岡茉優がすさまじいという感想が多いんです」と声をかけられると、弾けんばかりの笑顔を見せた。
続いて、松岡から白石へ「どうしてこういう配役になったんですか?」と質問が飛ぶ。これはイベントの進行台本にはなかったそうで、白石は驚いた様子を見せたあと「この3人を1つの兄妹として見てみたいし、一緒に仕事をしたいという思いが先行したんです」と回答。そして兄妹の母役を務めた田中裕子との共演エピソードの話題になると、佐藤は「お芝居の最中に目が合うと、理屈ではなくゾクゾクっとする」と、松岡は「一緒にお布団に入る場面でぎゅーっと抱きしめてくださって。お母さんの匂いがするなあと思いました。田中さんとのシーンでは、お芝居とそうじゃないところの境界線がしょっちゅうわからなくなりました」とともに過ごした日々をしみじみと振り返った。
白石作品の常連俳優である音尾は「9回目ですよ!」と声を上げながらも「結果を出さないと……とビビリながら現場に行くんです」と心境を吐露して観客を笑わせ、「だからお歳暮を送っていらっしゃるんですか?」との松岡の問いには「その通り!」とはにかみつつ答える。さらに音尾は「いつもは殴ったり蹴ったり、殴られたり蹴られたりですが、今回はノー暴力。『いい人の役をあげたんだから卒業でいいよね』と言われるかも。卒業しないですからね!」と宣言するが、白石は何も言わずに笑いながらその姿を眺めていた。50歳の新人タクシードライバーに扮した佐々木は「どう考えても闇があるでしょ(笑)」と自身が演じたキャラクターに触れ、ネタバレを避けながら思い出深いというシーンを挙げて「やったー白石組に出た!という感じがしました」とコメントした。
最後に白石は「この作品を観終わったあとに、ご自身の家族のことに思いを馳せていただければ」と観客にメッセージを送り、舞台挨拶を締めた。
「ひとよ」は、15年前の事件がきっかけで別々の人生を歩んでいた稲村家の母と3兄妹が再会し、崩壊した絆を取り戻そうとするさまを描く物語。11月8日より全国でロードショー。
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