「エセルとアーネスト」ポール・マッカートニー父の曲も使用、楽曲秘話を公開

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エセルとアーネスト ふたりの物語」で監督を務めたロジャー・メインウッドの製作日記より、ポール・マッカートニーのオリジナル曲にまつわるエピソードが公開された。

「エセルとアーネスト ふたりの物語」より、ジェームズ・マッカートニーの楽曲が流れるデートシーン。

「エセルとアーネスト ふたりの物語」より、ジェームズ・マッカートニーの楽曲が流れるデートシーン。

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「エセルとアーネスト ふたりの物語」ポスタービジュアル

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「スノーマン」「風が吹くとき」の作者レイモンド・ブリッグズが自身の両親を描いたグラフィックノベルをアニメ化した本作。激動の20世紀を生きた平凡な英国人夫婦の40年間が丹念に描かれる。監督のメインウッドは2018年9月、65歳でこの世を去った。

「エセルとアーネスト ふたりの物語」

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本作のエンディングには、マッカートニーが書き下ろした楽曲「In The Blink Of An Eye」が使用されている。ポールがブリッグズのファンであり、彼の絵本「いたずらボギーのファンガスくん」に着想を得た楽曲を手がけていることを知っていたメインウッドは、2012年、ブリッグズ本人に「映画のための曲を書いてくれないか」とポールへの手紙を書いてもらった。

「エセルとアーネスト ふたりの物語」

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ポールから「イエス」と返事が届いたものの、実際に実現したのは2014年。メインウッド、ブリッグズ、プロデューサーのカミーラ・ディーキンが事務所を訪問すると、マッカートニーは「ママとパパ(Mum and Dad)」という仮タイトルの楽曲を聴かせた。そしてマッカートニーが亡き母への思いをつづった歌詞が付き、「In the Blink of an Eye」というタイトルでエンディング曲に採用された。

「エセルとアーネスト ふたりの物語」

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さらに本作では、1974年にマッカートニーがシングルとしてリリースした、彼の父ジェームズによる曲「Walking In The Park With Eloise」も新録で使われている。アマチュアミュージシャンだった父の曲を採用したのは、マッカートニー自らのアイデア。ブリッグズの父アーネストもマッカートニーの父も、戦時中に補助消防士として働いていたと昔話が盛り上がった際、メインウッドが「お父上はチェット・アトキンスともレコーディングしてますよね?」と同曲について聞いたことがきっかけで、劇中で使用されることになった。

「エセルとアーネスト ふたりの物語」は、9月28日より東京・岩波ホールほか全国で順次ロードショー。なお本作のオリジナルサウンドトラックはAppleMusic、Spotify、Amazon Music、iTunes Storeなどで配信中だ。

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(c)Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A., The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016

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yujis @yuji_macca

観たい&聴きたい #paulmccartney #ポールマッカートニー https://t.co/7ybuzaZRJY

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