「荒野の誓い」コマンチ族の残虐性から浮かび上がる歴史とは、冒頭映像解禁

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クリスチャン・ベールが主演を務める「荒野の誓い」の冒頭映像がYouTubeで公開された。

「荒野の誓い」

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1892年を舞台とする本作は、アメリカ先住民との戦いで名を上げた騎兵大尉ジョー・ブロッカーの旅路を描いたウエスタンノワール。かつての宿敵でシャイアン族の長イエロー・ホークとその家族を居留地へ護送する任務を命じられたジョーが、途中で出会った未亡人ロザリーと目的地へ向かうさまが描かれる。「ファーナス/訣別の朝」のスコット・クーパーが監督を務めた。

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映像にはロザリーの家族がコマンチ族の襲撃を受ける冒頭シーンが収録されている。1872年までに米軍によってその多くが強制的に移動させられ、居住区を制限されていたコマンチ族。映画に登場するのは、20年もの間拘束を逃れていた集団の1つだ。ロザリーの家族を虐殺し、主人公たちを付け狙う彼らの描写に、クーパーは細心の注意を払ったという。そしてコマンチ族の残虐な行為から浮かび上がる、ある重要な意味を持つ埋もれた歴史を描いた。

本作でコマンチ族のコンサルタントを務めたウィリアム・ヴォールカーは、製作者たちが彼らの行動や言語、服装、 馬術を注意深く考慮したことに感銘を受けた。「皆が正確に演じようと努力を払うのに意欲的で寛容であったことに誇りを覚える一方で、初めの頃に少しだけ面白いことがあったのを思い出します」と述懐。「コマンチ族が冷酷」と認識されていることにクーパーが申し訳なさそうにしていたことを明かし、「私たちは自分たちの歴史を取り繕おうとしているわけではありません。彼らは血に飢えていました。私たちはすべてを失い、自由を失ったことに非常に腹を立てていたのです」とその残虐行為の裏にある歴史に触れた。

「荒野の誓い」は、9月6日より東京・新宿バルト9ほか全国で公開される。

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