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本作は佐伯泰英による小説をもとに、昼はうなぎ屋で下働き、夜は用心棒という浪人・坂崎磐音が悪に立ち向かうさまを描いた時代劇。舞台挨拶では磐音役で時代劇初主演に挑んだ松坂に、時代劇の現場を数多く経験してきた本木から称賛の言葉が贈られた。「時代劇は主役がすごく大事なんです。主役がその映画を引っ張っていけるかどうか。今回、京都の撮影所の活動屋たちは『ようやく1人発見できた。それは松坂くんだ』と言っておりました。お忙しいとは思いますが、定期的に時代劇をやっていただきたい」と本木から告げられ、松坂は「ぜひ、僕でよければ」と恐縮気味に最敬礼。「もっと時代劇を盛り上げたいという思いに駆られますし、京都のスタッフさんの喜びの声が聞こえると、こちらとしてもますますうれしいです」と笑顔を見せた。
そんな松坂は、自身にとってのヒーローを聞かれると「父ですね」と即答。「父は磐音みたいにおっとりして声も小さい。でも僕や姉と妹が悪さをするとものすごい勢いで怒るんです。その緩急に背筋がピッとなるし、ちゃんとした方向へ正してくれる、僕の中でのヒーローです」とその理由を説明する。
同じ質問に、木村は松坂の名前を挙げた。「映画の宣伝でバラエティ番組に出ると、慣れないことをしなきゃいけないからてんやわんや。でも松坂さんが一緒だとすべてを完璧に穏やかにやってくださるので、私は隣でニコニコしていれば大丈夫なんです」と信頼の気持ちを伝えると、松坂は「なんでもやります、コントだろうがなんだろうが!」と頼もしく返答。芳根は「私の母はスーパーポジティブ。何を相談しても前向きな答えが返ってくるので、本当に心の支えですし、私にとって一番のヒーローは母です」と明るく語った。
また柄本が“ヒーロー”に杉野の名を挙げると、客席から驚きの声が。柄本は初対面で杉野と殺陣の稽古に挑んだことを振り返り、「思い切り行けないんじゃないかとか不安があったんですけど、杉野氏のキラキラな目を見た段階で、素直な方なんだなあと。思い切り行けると思いました。僕にとってこの仕事におけるヒーローは杉野くん、君だよ」と大絶賛。しかし杉野は感謝しつつ「僕は松坂さんがヒーローだなと思います」とマイペースに回答。「いつも僕ががんばって同じ作品に出させてもらっても、さらに先を走る姿があって。優しいですし、つたない僕をいつもフォローしてくれます」と所属事務所の先輩にあたる松坂をたたえる言葉に、柄本は「フラれる形になった!?」と困惑しながらも深くうなずく。松坂は「うちの事務所はこういう教育のもとでやっているので……いずれ杉野も後輩ができたらそういうふうになるんじゃないかな」と後輩を見つめていた。
「居眠り磐音」は全国で上映中。
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松坂桃李の父は“居眠り磐音”のようなヒーロー、柄本佑は杉野遥亮に片思い(写真19枚) - 映画ナタリー https://t.co/ZqpqaUpVRr