本作は、単身赴任先の地方で仕事上のトラブルから広告マンとヤクザという危険な二重生活を送ることになった45歳の狛江光雄を主人公とした“リーマンノワール”。対立する2つのヤクザ組織に睨まれ、究極の選択を迫られる中年サラリーマンの姿を描く。「下衆の愛」「獣道」の
ムロは狛江の役作りについて「30代前半の頃は“やられる”役が多かったですが、最近は“やられる”よりも、コメディで人に笑ってもらえる役が多かったので、自分の中に潜んでいるMの心が久々に出てきました。僕自身、SとM両方持っていると思うのですが、今回はMを全面に出したほうがいいなと思って演じています」と語っている。
「Iターン」は毎週金曜深夜に放送。内田とプロデューサーを務めるテレビ東京の山鹿達也によるコメントも下記に掲載した。
ドラマ24「Iターン」
テレビ東京系 2019年7月放送スタート 毎週金曜 24:12~
ムロツヨシ コメント
ドラマ24の主演が決まったときの感想
僕の初めての連続ドラマのレギュラーは、ドラマ24が始まって2作目の「2ndハウス」でした。そこから「Xenos クセノス」があって「勇者ヨシヒコ」シリーズがあって、その途中に「アオイホノオ」にも出演させていただいて。いろいろ経験させてもらった場所で、主演として呼んでもらえたことが、歴史がある感じがしてうれしいです。ドラマ24と信頼関係を築いて、やっと今ここで真ん中に立たせてもらうということがありがたいです。
脚本の感想
まず、原作を先に読んでから、内田監督が書いてくれた脚本を読ませていただきました。映像で説明しづらいところも内田監督らしい演出になっていて、面白いなと思いました。ドラマでは、岩切と竜崎というタイプの違うヤクザのバチバチ感や、僕が演じる狛江と岩切と竜崎の妙な三角関係がより濃くなっているなと。僕はこの2人にやられ放題なんですけど、「やられてみようかな」とすんなりと思いこめる脚本だったなと思います。
狛江を演じるにあたって
30代前半の頃は“やられる”役が多かったですが、最近は“やられる”よりも、コメディで人に笑ってもらえる役が多かったので、自分の中に潜んでいるMの心が久々に出てきました。僕自身、SとM両方持っていると思うのですが、今回はMを全面に出したほうがいいなと思って演じています。あと、監督からは、「サラリーマンは決して楽ではないけど、かわいそうではない」というのを出したいと言われました。役ではありますが、いちサラリーマンとして、そして家族を持った1人の男として、それを背負って演じたいなというのは一番大事にしています。
現場の雰囲気について
内田監督が信頼しているスタッフさんが多く集まっていて、その関係性、雰囲気がとてもいいので、安心して入り込んでいます。主演として自分が背負わなきゃと思っていたのですが、監督とスタッフさんに預けて、お芝居に集中していられます。あと、ドラマ24は毎回、スケジュールがきつい(笑)。でも、だからこそ一致団結してスタッフさんとの関係も密になっていると思うのでそこは大事にしたいです。
視聴者へメッセージ
ドラマ24ならではであり、今までのドラマ24を超えるくらいのすごいバランスのキャストが集まっています。僕が憧れていた俳優さん、嫉妬するくらい、いいお芝居をするなぁと思っていた俳優さんたちと、なかなかこういう関係性と役で「会話」ができることはないので、その「会話」を楽しみにしていただきたいです。また、これからどんどんドラマや映画で見ていくであろう俳優さんたちも多く出ていますので、是非そこは注目してほしいと思いますし、脚本、監督に内田英治という監督がやってきてくれましたから、新しい深夜ドラマとして楽しみにしていただけたらなと思います。
内田英治 コメント
え、いいの? 本作のお話をいただいたときの感想である。普段は単館系映画界隈で細々と映画を撮っている私に、ドラマの話である。しかも12話全話の監督脚本をやらせていただけるという。さすがドラマ24。自分で言うのもなんだが、マニアックである。題材はサラリーマンとヤクザの相棒モノ。さすがテレ東、一ミリも時代と融合していないぞ。
こんなムチャな企画に勇敢に挑戦するのはムロツヨシさん。撮影をご一緒した今だから言うが、すごく人格者だ。演技も繊細だ。多くの裏方と同じように、瞬時に大好きになってしまった。本作には私からムロさんへの愛情が溢れているはず。
作品の雰囲気としては往年の角川映画のような作品を目指しました。映画とテレビの融合する場、ドラマ24だからこそ出来たドラマ、「Iターン」は間違いなく面白くなっております。ほかにも素晴らしい出演者が集まってくれました。どうぞお楽しみに。
山鹿達也 コメント
平成が終わり、新時代の幕開けの年。「働き方改革」が進み、これまでの常識ややり方が通じなくなり、まさにイノベーションしていかないとついていけない…。働く世のサラリーマンにはシンドイ時代になっています。また「中年の危機」に直面する40代には、さらにキビシイ時代です。そんな今、日本一不幸なサラリーマンを主人公にしたドタバタ奮闘記は、多くの働く人たちの共感を呼ぶと確信しますし、エールとなれば幸いです。脚本・監督は「下衆の愛」で注目を浴びた、中年の鬼才!内田監督にお願いしました。主人公の中年サラリーマン・狛江には、いまや人気実力ともにピカイチのムロツヨシさん。ムロさんとは「2ndハウス」「Xenos クセノス」「アオイホノオ」などでご一緒でしたので、主役の狛江役はムロさんしかいない!とお願いしました。ダメダメサラリーマンが、ヤクザたちと出会い、中年の危機を乗り越えて自分を取り戻していく様を、時に笑わせたり、泣かせたり、迫真の演技で魅せています。「俳優・ムロツヨシ」の真骨頂に鳥肌ものです。そして、ムロさんを翻弄するもう一人の主役・ヤクザの親分・岩切は、あっと驚く方にお願いしました。その他の役にも、主演のムロさんだから、内田監督だからと、一癖も二癖もある豪華なキャストが揃いました。「テレ東のドラマ24」だからこそ成し得た、攻めに攻めまくっている展開と演技派の役者陣の競演にぜひ、ご期待ください。
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リンク
- ドラマ24「Iターン」公式サイト
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ムロツヨシ、テレ東ドラマで初主演!内田英治が「Iターン」実写化(コメントあり) https://t.co/firnw5Aq2e
原作は福澤徹三「Iターン」文春文庫。