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岡崎京子の同名コミックを原作とした「チワワちゃん」は、友人グループのマスコット的存在だった“チワワちゃん”がバラバラ遺体となって東京湾で発見されたことから物語が始まる。現在27歳の二宮のもとに、同年代のキャストがそろった本作。門脇は「今までベテランの監督とご一緒する機会が多く、監督がおっしゃったことをいかに体現するかに勝負をかけていました。今回は初めて監督と積極的にコミュニケーションを取ることができました」と振り返る。
現場では二宮の思いつきによる指示が多く、台本も「遊んでるみんな」「騒いでるみんな」といったト書きのみのシーンが多々あったという。成田は「ト書き1行で丸一日(撮影で)遊んだりとか。現場に行くまで何するかわかってないこともあったし、こっちは怖いですよ(笑)。監督が(吉田演じる)チワワちゃんの体に苺と練乳を乗せてなめ回すシーンを思いついて『苺買ってきて!』と言い出したときは『まじか』ってなりました」と怯えながら回想。篠原は「監督から突然『チワワちゃんへの思いをラップにして歌おうか』って言われて。もう監督が『本番!』って言っちゃってたんで、やりましたよ」と明かして共演者たちを「怖!!」と仰天させた。
それでも皆撮影の日々を楽しんだようで、寛一郎は「撮影後にごはんに行ったときも(芝居の話は)まったくしなかった」と成田とうなずき合う。吉田も「遊ぶシーンは体力勝負なんですけど、若いからこそみんな乗り切って楽しめました」と語った。初めて映画に出演した仲と古川は「今回がものすごく楽しかったので、逆にこれからどうしよう」「楽しむというより、遊ぶぞ!と必死でした」と口々に明かし、松本は撮影期間が2日間と短かったため「現場でのみんなの姿から、絆ができてるんだなって伝わってきました」とうらやましそうに口にする。
また上遠野が「“にのけん”はそのとき一番盛り上がりそうな、ちゃんと僕らの世代をわかってる指示をくれる監督でした」と話すと、二宮は「ここでしかできないものを、このタイミングでやらなきゃという気合いがあって。みんなそれぞれの伝説的な瞬間になればいいなと思ってました」と数々の無茶ぶりの真意を伝えた。
劇中で登場人物たちがバーで600万円を奪って逃げるシーンがあることに絡め、「もし600万円あったら?」という話になると、門脇は「貯金します。いつか家を買いたいので頭金に」と即答。成田は「にのけんと映画撮るって約束したので、それに使います」と答え、「麦ちゃんとはいつもビンタし合うような関係の役ばかりなので、夫婦とか温かい距離感の役がやりたい」と熱望する。最後に二宮が「観客のことを何も考えず5時間ぐらいの映画を作りたい」と野望を口にすると、成田から「二宮健の5時間は酔うよ!」と不安そうな声が上がった。
※記事初出時より、キャストによる自撮り写真を追加しました。
※「チワワちゃん」はR15+指定作品
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門脇麦の映画作品
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