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明日12月28日に公開初日を迎える本作は、筋ジストロフィー患者の鹿野靖明と、わがままだがどこか憎めない彼に振り回されるボランティアたちの姿をノンフィクションをもとに描く物語。鹿野を演じた大泉は、公開を翌日に控え「並々ならぬ思いで撮影して、並々ならぬ思いで宣伝活動してきました!」と力を込める。
高畑も「私も並々ならぬ気合いでこの服を着てきました!」と大泉の言葉を借りてきらびやかな衣装をアピールし、「温かくて楽しい現場でしたし、なんて気持ちがポカポカする映画なんだろうと思いました」と本作についてコメント。三浦は「最初に試写会で作品を観たとき、本当にいい作品になったと心から思えました。自分で言うのもなんですが、きっと年末年始に日本中を前向きな気持ちにしてくれるんじゃないかなと……並々ならぬ期待を寄せて! 期待せずにはいられない映画になっています」と胸を張り、「(「並々ならぬ」を)やっと使えた!」と大泉に笑顔を向けた。また前田は「勇気と元気を届けたいと思って、そういう映画を作ったつもりです」と伝える。
登壇者たちは本作を通して、主人公の生き方に影響を受けたという。大泉は「正直、今まで映画を撮ったぐらいじゃ特に変わらないよ!と思ってました」と前置き。「これまでは娘への教育は『人に迷惑かけなければいいよ』と思ってた。でも鹿野さんは『だってできないんだから仕方ないじゃない』と言う。自分ではできないけど、助けてもらったらできる。だったらあきらめなくていい。だから娘には助けてほしければ助けてもらって、その代わり助けてあげられる人になってほしいと思う。僕もこれからでもそういう人になりたい」と熱弁し、観客から大きな拍手を受けた。
「今だから言えるわがままは?」という質問には、大泉が高畑、三浦と3人でカラオケに行きたいと提案。「春馬くんとは一度スナックでカラオケしたんです。春馬くんの『走れ!マキバオー』がすごくうまかった」と明かした。そして3人で何を歌うか熟考し、大泉は「今年はやっぱり『グレイテスト・ショーマン』かな」と言うなり突然熱唱。高畑が「本格的なやつ! 練習しないと!」と驚くと、大泉は「課題曲送る!」と張り切った。
イベント終盤では、本作のヒットを祈願して鏡開きを実施することに。樽の中には酒ではなくバナナジュースが入っており、大泉は衣装がベタベタになることを心配しながら「映画にちなんでいるとは言えもっとも余計なことしたよ!」「この分チケットを買ってくれよ!!」と毒づきながら木槌を手にする。しかしバナナジュースの入ったグラスを手渡されると、一気に飲み干し「なんだかひさしぶりに飲んだなあ!」と誰よりもうれしそうな顔を見せた。
最後は、12月26日が誕生日である鹿野に思いを馳せ、大泉が「生きていれば59歳。話してみたかったな」としんみり口にする場面も。そして「人に迷惑をかけないことが美徳とされる中で、『それだけじゃないのかもな』と伝えられたら。そして最終的に、この映画が同じ障害を持つ人のためになればいいなと。だけど気難しくなく、爽やかないい映画になっています!」とまっすぐにメッセージを届けて、舞台挨拶の幕を引いた。
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は全国で公開。
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大泉洋、「バナナかよ」主演で変化した思い熱弁「僕もそういう人になりたい」(写真21枚) - 映画ナタリー
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