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大泉洋が「バナナかよ」に「タイトルがわがままに聞こえない社会に」と願い込める

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「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」特別講演会の様子。左から渡辺一史、大泉洋、大西瞳。

「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」特別講演会の様子。左から渡辺一史、大泉洋、大西瞳。

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の特別講演会が東京・新宿ピカデリーで行われ、主演を務めた大泉洋と、原作者の渡辺一史が登壇した。

渡辺のノンフィクション書籍をもとに、大泉演じる筋ジストロフィー患者・鹿野靖明と、わがままだがどこか憎めない彼に振り回されるボランティアたちの姿を描く本作。「障害者週間」に合わせて行われた本イベントには義足アスリートの大西瞳も出席した。大泉は「この映画のタイトルを見たときには、なんてわがままを言う人なんだと正直思ってしまいました」と告白するも、撮影後には考えが変わったと語った。鹿野の関係者から実際にあった話を聞き、演技に生かすこともあったと述べた大泉は「関係者の方から話を聞いていると、それだけで感情移入してしまって、これから撮影だというのに泣いてしまうこともあったんです」と話した。

本作を鑑賞した大西は「映画を観ていて、はじめはわがままにしか聞こえなかったんですが、観ていくと、これは鹿野さんが自分らしく生きるうえで必要なことなんだと感じるようになりました」と感想を述べる。生前の鹿野と交流があった渡辺は「この映画が、わがままっていうのをどう捉えるのか、健常者にとってはわがままだけど障害者にとってはどうなのか、それを考えるきっかけになってほしい」と願いを込める。

最後に大泉は「子供には“人に迷惑をかけるんじゃない”と、今まで教えることがありましたが、人に迷惑をかけることを恐れるよりも、自分でできないことがあれば助けを求める。そして、逆に助けを求められたときには助ける。それが大事なんだと思いました」と述懐。続けて「この映画のタイトルがわがままに聞こえない社会になるといいなと思いますね。少しでも障害者と健常者の垣根をなくせる映画になれば」と語り、イベントを締めくくった。

高畑充希、三浦春馬が出演し、前田哲が監督を務めた「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は12月28日より全国でロードショー。

(c)2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会

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