なら国際映画祭2018が閉幕、グランプリはアルゼンチン出身の監督作

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なら国際映画祭2018(NIFF)が9月24日に閉幕。各賞の授賞式が行われた。

なら国際映画祭2018の授賞式の様子。

なら国際映画祭2018の授賞式の様子。

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なら国際映画祭2018ポスタービジュアル

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河瀬直美がエグゼクティブディレクターを務め、隔年で開催される同映画祭。「Re:Creation」をテーマに掲げた第5回となる今年の映画祭には、5日間で約2万人が訪れた。

メインプログラムである若手監督作品を集めたインターナショナルコンペティションでは、アルゼンチン出身のアグスティン・トスカーノが監督を務めた「ザ スナッチ シィーフ」が、最高賞に当たるゴールデンSHIKA賞を獲得。本作ではバイクのひったくりで老女をけがさせてしまった青年が、彼女の入院先を訪れる姿が描かれる。観客賞はツァイ・ミンリャンのもとで助監督経験のある中国出身のペンフェイがメガホンを取った「ザ テイスト オブ ライスフラワー」。少数民族であるダイ族出身の女性を主人公に、彼女が故郷に残してきた13歳になる娘との絆を取り戻そうとするさまが捉えられている。

学生が手がけた映画・映像作品を対象に尺、ジャンルを問わず公募されるNARA-wave 学生映画部門には、永瀬正敏が審査員として参加した。ゴールデンKOJIKA賞と観客賞の2冠に輝いたのは、京都造形芸術大学の工藤梨穂による、物忘れの激しい少女を主人公にしたロードムービー「オーファンズ・ブルース」。本作は先日閉幕したばかりのPFFアワード2018でもグランプリを獲得している。またイネス・デ・リマトレスが監督を務めたポルトガル映画「デ マドゥルガーダ」が審査員特別賞を受賞。

さらに「恋する惑星」「花様年華」などのカメラマンとして知られるクリストファー・ドイルが功労賞、河瀬の監督作「あん」で主演を務め、9月15日に他界した樹木希林が特別功労賞を授与された。そのほかの受賞結果は下記の通り。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

なら国際映画祭2018 受賞結果

インターナショナルコンペティション部門

ゴールデンSHIKA賞

「ザ スナッチ シィーフ」アグスティン・トスカーノ

観客賞

「ザ テイスト オブ ライスフラワー」ペンフェイ

NARA-wave 学生映画部門

ゴールデンKOJIKA賞

「オーファンズ・ブルース」工藤梨穂

審査員特別賞

「デ マドゥルガーダ」イネス・デ・リマトレス

観客賞

「オーファンズ・ブルース」工藤梨穂

NIFFユース審査員プログラム
長編部門:ベルリナーレ・スポットライト-ジェネレーション

クリスタルSHIKA賞

「マイ スキニー シスター」サンナ・レンケン

NIFFユース審査員プログラム
短編部門:SSFF & ASIA セレクション

クリスタルSHIKA賞

「ヘリウム」アンダース・ヴェルター

功労賞

クリストファー・ドイル

特別功労賞

樹木希林

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