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橋田賞授賞式で松たか子が「カルテット」愛と感謝伝える「今でも記憶が鮮明」

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第26回橋田賞授賞式の受賞者。

第26回橋田賞授賞式の受賞者。

本日7月18日、第26回橋田賞の授賞式が東京・ホテルニューオータニで行われ、受賞者の松たか子らが出席した。

脚本家の橋田壽賀子が理事を務める橋田文化財団によって設立され、芸術性の高い番組や出演者、制作スタッフに贈られる同賞。テレビドラマ「カルテット」での演技が評価され、橋田賞を受賞した松は「自分ではあまりやったことないタイプの役でした。テレビでこれだけチャレンジを詰め込んだ作品には巡り会っていなかった気がしますし、私もスタッフも新しい台本を受け取るたびに夢中で読む光景はとても楽しく幸せでした」と制作現場に思いを馳せる。「撮影から時間が経ちましたが、今でもいろんな記憶が鮮やかです」と愛情たっぷりに語る松に対し、橋田は「本当はもっと早く賞をあげたかった」と悔しそうにわびた。

同じく橋田賞に輝いた脚本家・岡田惠和は、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」などが評価の対象に。本日は「ひよっこ」に出演した有村架純竹内涼真も橋田賞新人賞の受賞者として出席しており、岡田はスピーチの冒頭で彼女らにも礼を述べた。また連続テレビ小説の脚本を手がけたのが「ひよっこ」で3作目になる岡田は「朝ドラ(の脚本家)史上2位なんです」と胸を張るも、「ぶっちぎり1位は橋田先輩。そこに自分が到達するには180歳ぐらいにならないと。先輩のあとを追いかけてがんばっていきたいです」と気持ちを新たにする。

また2018年2月にこの世を去った大杉漣へ、これまでの功績をたたえて橋田賞特別賞が贈られた。授賞式には大杉の長男であり写真家の大杉隼平が、自ら撮影した遺影を抱えて出席。「父はいつも現場に行くとき、僕のことを励ますためにかわかりませんが『いつになっても不安と隣り合わせだよ』とよく言っていました。『それでもみんなと一生懸命1つひとつ作るんだよ』と。父は一生懸命生きた人だと思います。そのことに対してこのような素晴らしい賞をいただいたこと、本当に感謝しております」と父親との思い出を交えながら伝えた。

橋田は自身の自叙伝的ドラマ「妻が夫をおくるとき」で夫を演じた大杉を振り返り、「(実際の)主人よりずっと素敵な主人でございました」とにっこり。そして「私にとって一番思い出に残る俳優さんです。賞をもらっていただいてありがとうございました。心からお悔やみ申し上げます」としんみりと口にした。

授賞式には受賞者の阿川佐和子石坂浩二、ドラマ「コウノドリ」のスタッフらも出席。桂文珍は仕事のため参加できず、代わりにビデオレターが上映された。

第26回橋田賞 受賞結果

橋田賞大賞

該当なし

橋田賞

NHKスペシャル「戦慄の記憶 インパール」
テレビドラマ「コウノドリ」
岡田惠和(NHK連続テレビ小説「ひよっこ」などのオリジナル脚本に対して)
松たか子(テレビドラマ「カルテット」での演技に対して)
阿川佐和子(トーク番組「サワコの朝」での司会のほか、テレビドラマ「陸王」での演技に対して)
桂文珍(テレビドラマ「居酒屋もへじ」シリーズでの演技に対して)

橋田賞新人賞

有村架純(NHK連続テレビ小説「ひよっこ」での演技に対して)
竹内涼真(テレビドラマ「陸王」、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」などでの演技に対して)

橋田賞特別賞

石坂浩二(テレビドラマ「やすらぎの郷」「相棒」などでの演技のほか、長年にわたりテレビ界に貢献してきた功績に対して)
大杉漣(本年度のテレビドラマ「相棒」をはじめ、さまざまな役柄における演技と人柄で多くの人に愛された功績に対して)

橋田賞新人脚本賞

入選作:「きび団子を買いに」白石栄里子
佳作:「あなたに贈る100のメッセージ」菊地勝利

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