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坂口が
2年前に俳優業を引退した坂口の復帰作にあたる本作。稲川のもとで約1年間の訓練を受けたという坂口は、稲川が考案した格闘術・ゼロレンジコンバットを採用したアクションを劇中で披露している。坂口とともに“これまでと違うアクション”を模索してきた下村は、「(ゼロレンジコンバットは)アクションというか戦闘術。日本の古武道や武術から来ているので、武士道を感じられるアクション映画になっています」とアピール。斎藤も「視覚や聴覚、そういうものではない部分がうずいた作品」だと表現する。
稲川は自身の出演シーンの撮影に苦労したようで、「下村監督が『キープ』という言葉を使い、『もう1回!』って5、6回撮り直すんです」と渋い顔。すると下村は「稲川先生の技があまりにも速すぎて、カメラに映らないんですよ」と弁解しつつ、「もう1回お願いしますと言ったら、『こっちは本気で殺し合いやってるんだ! 二度とできるか!』って怒られました」と苦笑いする。続いて坂口も「『とりあえずカメラ回すからガチで戦って』って言われたときはゾッとしたけどね」と厳しい現場を振り返ると、下村は「いい画が撮れたから!」と自分でフォローしてその場を収めた。
坂口はゼロレンジコンバットのベースになるウエイブという肩甲骨を回す身体操作を習得したため、舞台挨拶では「実際に見せたほうがいいですよね?」と会場に呼びかけて実演することに。テーマは「満員電車で痴漢に遭ったときのウエイブ」。坂口が女性役になり、解説を任された斎藤は「髪が長いですもんね」と技以外の部分で説明を補足していく。坂口は「肩甲骨を回して肘から下に流すとひざに落ちるんです」と述べた後、痴漢役の相手にウエイブを実演。スピーディな技を決めると、「(相手役は)ゼロレンジコンバットの訓練を受けた方なので。でも痴漢だったらやってもいいですよね!」と言い放ち、会場を沸かせた。
最後は下村が「長い時間をかけましたが、自分たちで本気でやりたかった映画を作りました。関わってくださった皆さんの魂が込もった映画です」と熱い思いを述べ、舞台挨拶の幕を下ろした。
映画ナタリー @eiga_natalie
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