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「獣道」伊藤沙莉と須賀健太が地元のヤンキー話語る、「こういう人いるいる!」

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左からキャストの須賀健太、プロデューサーのアダム・トレル、伊藤沙莉、監督の内田英治。

左からキャストの須賀健太、プロデューサーのアダム・トレル、伊藤沙莉、監督の内田英治。

7月3日、「獣道」の記者会見が東京・日本外国特派員協会にて行われ、キャストの伊藤沙莉須賀健太、監督の内田英治、プロデューサーのアダム・トレルが出席した。

地方都市を舞台にした本作は、宗教団体、育児放棄、性産業などに翻弄される少年少女の姿を描く青春ブラックコメディ。自分の居場所を探し風俗の世界に身を落とす少女・愛衣を伊藤、愛衣に思いを寄せる少年・亮太を須賀が演じる。

伊藤は「台本をいただいたときにシンプルで面白いな、素敵な作品だなと思った。リアリティある脚本が好きだったので、すぐにお受けしたいと返事しました」と述懐し、「愛衣という役にちゃんと愛情を注いであげたいなと思った」と語る。須賀は「『下衆の愛』を観てこの監督と作品づくりがしたいなと思っていたので、すぐにお返事させていただきました。こういうキャラクターを演じる機会がなかったので、僕自身の成長にもなるなと思って」と述べる。そして「『下衆の愛』では、これどんな人が監督してんだろうなと思っていたけど、チャーミングで素敵な監督だったので安心して撮影ができました」と笑顔を見せた。

内田は「僕がリアルに聞いた話を脚本化したんですが、実際の話はあまりにもハードすぎて、映画ではだいぶシンプルにした」と明かし、俳優に交じって地元の不良少年も出演していることについて、「撮影中には警察から撮影を中止してほしいという電話もかかってきた。映画を観ていると本物のヤンキーと役者の違いも楽しめるのではと思います」とアピールする。

演じるうえで難しかったことを尋ねられた須賀は「亮太というキャラクターは感情を常に表に出している人ではない。表情もそこまで作らず、観ている人に感情が100%伝わらないように、でも台本の流れに沿って徐々に感情的な部分が見えてくるよう計算していたので難しかったです」と撮影を振り返る。伊藤は「楽しい表情の中に屈託を感じさせるのはすごく難しい。2つの表情を持っていることを表現するのが難しかったです」と話す。

「不良の世界観をどのように想像しましたか」という質問に、伊藤は「台本を読んでリアリティを感じたのは『◯◯先輩、知ってる?』『どこ高?』とか言う先輩。『こういう人いるいる!』という感じで、地元でも見慣れた光景でした」と語る。須賀は「教室で存在感がある人たちを集めたキャラクターが亮太。今まで僕が見てきた、とがった人たちを足していきました」と打ち明けた。

最後に内田は、作品のテーマの1つである“信仰”について、「僕は無宗教ですが、信仰は絶対必要だなと思います。僕がブラジルという信仰深い国で生まれ育って10歳で日本に来たことも、愛衣というキャラクターに反映されているのかもしれません」と語り、イベントは終了した。

吉村界人、アントニー、韓英恵、でんでんらも出演する「獣道」は7月15日より、東京・シネマート新宿ほか全国でロードショー。

(c)third window films

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