本日11月6日、新千歳空港国際アニメーション映画祭2016の授賞式および閉会式が北海道・ソラシネマちとせで行われた。
グランプリは、スカンジナビアの海岸を舞台とする伝説をもとにした「アマング・ザ・ブラック・ウェーブス」に授けられた。ロシア出身の監督アンナ・ブダノヴァは授賞式に不参加だったため、セーラームーン風のコスチュームを着た女性が舞い、感謝を述べるアニメーション映像を寄せた。
そして開催国である日本の作家に与えられる日本グランプリは榊原澄人の「SOLITARIUM」、インターナショナルコンペティション出品作を対象とした新人賞はコ・スンアによる「わたしのシカな友達」へ。榊原は「僕は北海道出身なので、北海道の映画祭で賞をもらえてうれしいです」と笑顔を見せ、コ・スンアは「ありがとうございます!」と日本語、英語、韓国語で挨拶する。
また審査員特別賞を獲得した「MONKEY」の監督シェン・ジェは「本当にありがとうございました」と簡潔に挨拶し、「エンプティ」のチョン・ダヒは「このフェスティバルに招待していただいたことに感謝します。プログラムをとても楽しみました」とにっこり。そのほか同賞はエッリ・ヴオリネンの「ソア・アイズ・フォー・インフィニティ」、イーゴリ・コヴァリョフの「ビフォア・ラブ」に贈られた。
最後に国際審査員の審査委員長を務めるジェイン・ピリングが「本当に楽しいひとときでした。とても豊かなプログラムで、審査対象以外もいろいろ観させていただきました。劇場がいっぱいになっていたのも素晴らしいことだと思います」と総評を述べ、イベントを締めくくった。そのほかの受賞結果は下記の通り。
新千歳空港国際アニメーション映画祭2016受賞結果一覧
グランプリ
「アマング・ザ・ブラック・ウェーブス」監督:アンナ・ブダノヴァ
日本グランプリ
「SOLITARIUM」監督:榊原澄人
新人賞
「わたしのシカな友達」監督:コ・スンア
審査員特別賞
「MONKEY」監督:シェン・ジェ
「エンプティ」監督:チョン・ダヒ
「ソア・アイズ・フォー・インフィニティ」監督:エッリ・ヴオリネン
「ビフォア・ラブ」監督:イーゴリ・コヴァリョフ
ベストミュージックアニメーション賞
「Olga Bell - ATA」監督:橋本麦
観客賞
「ボールド・フューチャー」監督:ポール・カボン
キッズ賞
「森のガードマン」監督:マリス・ブリンクマニス
新千歳空港賞
「水準原点」監督:折笠良
外務大臣賞
「プラネモ」監督:ヴェリコ・ポポヴィッチ
観光庁長官賞
「レッドエンド・アンド・ファクトリー・プラント」監督:ロビン・ノールダ、ベサニー・デ・フォレスト
北海道知事賞
「LOVE」監督:レイカ・ブチ
ISHIYA賞
「こにぎりくん」監督:宮澤真理
サッポロビール賞
「ゴッサマー」監督:ナタリア・チェルニショーヴァ
北洋銀行賞
「さよならバルタザール」監督:ラファエル・ソンマーハルダー
北海道銀行賞
「スリー・ダンサーズ」監督:ハリー・ルービン=ファルコン
北海道コカ・コーラ賞
「(オットー)」監督:ジョブ、ジョリス&マリーキー
よつ葉乳業賞
「ダニーボーイ」監督:サイモン・ライネン
ロイズ賞
「やけどとほし」監督:三上あいこ
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- 「新千歳空港国際アニメーション映画祭2016」公式サイト
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