アギト賀集利樹×555半田健人、仮面ライダー愛語る「ヒーローでいられてうれしい」

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本日10月30日に東京・バンダイナムコ未来研究所にて「東映特撮ファン感謝祭2016」が行われ、賀集利樹半田健人、井上敏樹、RHYMESTER・宇多丸が登壇した。

左から賀集利樹、半田健人。

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左から賀集利樹、半田健人、井上敏樹。

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このイベントは、アプリ「東映特撮ファンクラブ」のサービス開始1周年を記念したもの。オリジナル番組「東映特撮ファントーク」特別版の公開収録として「仮面ライダーアギト」の津上翔一役を演じた賀集と「仮面ライダー555」の乾巧役を演じた半田、両作品の脚本を手がけた井上が登場すると、ファン代表として司会を務めた宇多丸は「巧くんと翔一くんがエレベーターを譲り合っている!と感激しました」と早速興奮している様子を見せた。

賀集利樹

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イベントはあらかじめ設けられたテーマとファンクラブ会員からの質問に答える形で進行。「アギトと555が10年以上の月日を経ても愛されている理由は?」と尋ねられた賀集は「ひとえに井上先生の脚本が素晴らしい。それに尽きる」と返答し、半田は「映画やドラマというのは脚本が大事だと思っていまして。作品が評価されているのは脚本ですよ」と話す。対して井上は「お二人の芝居はパワーがあってそれぞれ個性的。主役は当然なんだけど脇もよかった。脇のキャラクターが個性的で愛されるとその作品が長生きする感じがしますね。私のおかげですね」と自画自賛して会場を沸かせる。

半田健人

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半田が「555の脚本はドラマ性が豊かで。大人でも楽しめるけれど、子供はわからないんじゃないですか。すごく難しくて解釈を打ち合わせたりしましたよね」と述懐すると、井上は「俺はお前らより頭のいい子供のために書いてるんだよ」と言い放ち、客席は笑いの渦に包まれた。続けて賀集が「今ここにいる時点で、いまだに支持していただいている実感がある」と気持ちを伝えると、半田は「『仮面ライダードライブ』の竹内涼真くんは『555を観たのがきっかけで俳優になりました』と言ってくださってね。本当かどうかわかりませんけど(笑)、うれしいもんですよね」と打ち明ける。

左から半田健人、井上敏樹。

左から半田健人、井上敏樹。[拡大]

「放送当時、何を感じて作品を描き、また何を感じて演じていたのか?」という問いに、井上は「賀集はかわいげがあると思ったんでそっち方向に寄った。半田は若いのに非常に色気があるなと思った。キャラクターは2人の存在から影響を受けているんじゃないかな」と吐露。賀集は「先が見えなくてジェットコースターに乗っているような感じ。演じることに無我夢中で記憶にないくらいだけど、セリフが素晴らしいので自然に入ってきた」と答え、半田は「巧は『かもな』『じゃあな』とかばかりで、長ゼリフがないんですよ。なぜ口数が少ないのかを最初は理解していなかった。けど、だんだん彼のぶっきらぼうな返しは意味深いことに気付いて。そこからは演じるのが難しくなりましたね」と当時を振り返った。

「東映特撮ファン感謝祭2016」の様子。

「東映特撮ファン感謝祭2016」の様子。[拡大]

好きなキャラクターを聞かれた賀集は「愛しているのは太一かな。いいキャラクターだなと今でも思います」とコメント。半田は「やっぱり巧ですよね。一生演じられる役をいただいたなと。当時18歳でしたけど、40歳になったときにもやってみたいと思えるキャラクターにはなかなか出会えない」と打ち明けた。「アギトは小沢澄子、555は菊池啓太郎。いいセリフや好きなセリフが書けたやつはかわいい」と答えた井上に、またライダーの脚本を書く可能性はあるかという質問が投げられると、半田は「2時間くらいでいいので、555の続編を書いてくれませんか」と井上に懇願。井上は「やる気はあるんだよね。2人のキャラがライダーじゃなくなってからどうなるかというのは興味ある。翔一は仙人みたいな老人になって愛されると思う。巧は死ぬね! お前、翔一の店で使ってもらえば?」と返答し、すかさず宇多丸が「同人誌じゃないですか(笑)」とツッコミを入れる。

「東映特撮ファン感謝祭2016」の様子。

「東映特撮ファン感謝祭2016」の様子。[拡大]

「ファンとのふれあいの中で一番うれしかった出来事は?」という質問に、賀集が「子供はもちろんなんですけど、親御さんが実は一番ファンだったというのが多くて。大人も夢中になってくれてるなって感じた」と答えると、半田は「憧れていたヒーローが目の前に現れると皆さん子供に戻るんですよね。童心に戻った瞳で接してくれたときは温かみを感じます」と同調する。続けて、2人は子供に「変身して」とよく言われると話し、「『さっきもう変身しちゃったんだ。1日1回しか変身できないんだよ』と答えるんですよ。ベルトを持ってないからって言えばいいんだけど、たまに自分のベルトを渡されて『持ってるよ!』と言われるとまいったなあって(笑)」と半田がエピソードを明かす。

「東映作品に出演して何か変わったり、ほかの作品に生かせたことはあるか」という質問に対し、賀集は「ほかの作品に出演したときに『仮面ライダー』シリーズのオマージュっぽいセリフがあったりすると、ライダーをやってたからこういう作品に出られるんだって。代表作はアギトだって言えるのがうれしいですよね」とコメント。半田は「歴史あるシリーズに自分が並ばせていただける。そのブランドを汚さないようにという緊張感は常にあるけれど、子供たちのヒーローとして未来永劫その印象が続いていく。各々の中では、ずっと自分がヒーローでいさせてもらえるほどうれしいことはないですね」と感慨深そうに語る。宇多丸は「アギトと555は歴代シリーズの中でも金字塔ですからね」とあらためて作品を称賛。半田が井上の顔を見つめ「ですって!」と力強く語りかけると、井上は「知ってる」と即答し、再び会場を沸かせた。

なおイベントでは現在放送中の「仮面ライダーエグゼイド」の出演者である飯島寛騎、瀬戸利樹、松本享恭からのビデオメッセージも上映。東映特撮ファンクラブ限定で、同作のオリジナルストーリーが配信されることも発表された。

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山口純一 @junichi_yama

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