本日7月27日、「
ノーベル賞作家ラドヤード・キプリングの児童文学をもとにした本作は、大自然の中に1人取り残された少年・モーグリを軸にした冒険エンタテインメント。セディがモーグリを演じ、松本はクロヒョウのバギーラ、西田はクマのバルー、宮沢はオオカミのラクシャ、伊勢谷はトラのシア・カーンの声を担当した。
120年以上の歴史を持つ歌舞伎座で洋画のイベントが行われるのはこれが初めて。ファヴローは「緊張してしまってうまく言葉にできないのですが」と苦笑いし、「ジョージ・ルーカスやフランシス・フォード・コッポラなど私が尊敬する映画監督も日本の映画から大きな影響を受けています。そして私も黒澤明監督や宮崎駿監督の作品から影響を受けています」と話す。
セディは撮影中の苦労を司会から聞かれると「これまで演技経験がなかったので不安だったんだけど、ジョンがいろいろと教えてくれて、今では悪くない役者になれたんじゃないかと思うよ」とにっこり。続いて「好きなキャラクターは?」という質問に「クマのバルーだよ」と答えると、西田が「サンキュー!」と喜びを露わにした。
伊勢谷はシア・カーンについて「人間に傷付けられた経験を持っていて、その恐怖から過度に攻撃的になっているキャラクターです」と説明。そして「人間でも同じことが言えると思います。相手が攻撃してくるかもしれないからこっちも攻撃しようと思っていては平和はやってこない。モーグリはシア・カーンとは戦わずに逃げる道を選びます。今までのアメリカ映画ならみんなで立ち上がって相手を倒そうという展開になるのだけど、この作品はそうなっていない。そこが素晴らしいと思います」と続ける。そして宮沢は「抱きしめてあげることも愛情だけど、ラクシャはモーグリのためを思って背中を押すんです。厳しさを持つこともまた愛情。私も1人の母親として学ぶべきだと思いました」と、モーグリを母親のように見守るラクシャについて語った。
療養後初めてのイベント参加となった西田は「4カ月半ほど入院していたのですが、退院後初の仕事がこの『ジャングル・ブック』。ニールくんが演じるモーグリからいろんな刺激を受けて、モチベーションが高まっていきました」とコメント。松本は「アップになったバギーラの目を見たとき、ふと思いました。このクロヒョウは若い頃に我が子を失っているのではないか、そしてその亡き子への思いをモーグリに注いできたのではないかと……」と役への解釈を述べ、「長い挨拶はしません(笑)。一刻も早くお見せしたく思っております。お客様のお胸の中にぽっと温かい灯が灯ることを信じています。どうぞ最後までごゆっくりご覧ください」と頭を下げた。
「ジャングル・ブック」は8月11日より全国ロードショー。
関連記事
ニール・セディの映画作品
関連商品
リンク
- ジャングル・ブック|映画|ディズニー|Disney.jp |
- 「ジャングル・ブック」吹替版予告編
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
さけたらこ @saketara
「ジャングル・ブック」歌舞伎座でプレミア、松本幸四郎「皆様のお胸にぽっと灯を」 - 映画ナタリー https://t.co/ZW7nBCyBuk