本日4月29日、「
本作は物や場所に残った人間の“残留思念”を読み取れる元お笑い芸人・仙石和彦と、かつて彼とお笑いコンビを組み一世を風靡した丸山竜司が、ある失踪事件に巻き込まれていくさまを描いたミステリー。仙石を萬斎、丸山を宮迫博之(雨上がり決死隊)が演じた。
萬斎は映画を観終わったばかりの観客に「腰抜けました?」と問いかけて笑いを誘い、「奇想天外で誰にも予想のつかないストーリーですから、どこまでしゃべっていいのか。“拡散希望”なんですけど、大事なところはしゃべらず大いに喧伝していただければ」とネタバレに気を遣いながら話す。
撮影での苦労話を聞かれたちすんが「すごく暑かったので、いっぱい衣装を着た萬斎さんが一番大変だったと思います」と語ると、萬斎は「気温が30°ぐらいあるときに、アスファルトに手をついたりとか転ぶとか、体が焼けちゃうんじゃないかと思いましたね」と回想。今後挑戦したい役は?という質問に「特殊メイクです。角とか尻尾とか付けてみたいです」と答えた杉咲に司会が「怪獣役ということですかね」とコメントすると、安田が「角=怪獣ではないでしょ!(笑)」とツッコミを入れる。
ゴールデンウイークの記憶について聞かれた萬斎は「僕らは人が休みのときに働くので楽しい思い出はないですね。交通機関は混んでるし、悪い思い出のほうが多い」と回答。安田は「すごく昔ですけど、お父さんとお母さんと一緒に動物園に行った思い出がありますね。お母さんがおにぎりを作ってくれて、それを動物園の草っ原で食べたんです。そのときの写真を見ると、おにぎりの味と草っ原の匂いを思い出して懐かしいなと思いますね」と話し、萬斎が「“草っ原”って独特な表現……」とツッコむ場面も。
また、金子の「31年前のゴールデンウイークにも自分の映画とほかの映画が争ったように、今回の日本映画対決も勝ちたい」という言葉に安田が「何と対決?」と質問。金子が「“かるた”とかね。あとは“ゾンビ”とか“ゴキブリ”とか」と、公開中のほかの作品を連想させる返答をして会場を沸かせた。
イベントの終盤では、本作のテーマである“記憶”になぞらえ、登壇者の記憶をサプライズで検証。来場者が持ったバルーンに描かれた手形の色が、登壇時の赤から青に変えられたことに気付くかどうかというクイズが行われたが、萬斎は「はいはいはいはい。手の色が変わった」と即答。「最初は赤でしたね」と確かな記憶力を披露し、観客の歓声を巻き起こした。
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葵 @_aoi__
「スキャナー」初日、安田章大のGWの思い出に野村萬斎が「独特な表現」とツッコミ - 映画ナタリー https://t.co/fLgbeudeL2