織田作之助が手がけたとされる脚本を映画化、戦時下の日常描く「あのひと」予告編

「夫婦善哉」の著者・織田作之助が執筆したとされる脚本をもとにした「あのひと」の公開が決定。このたび予告編がYouTubeにて解禁された。

本作は、「武士の一分」「珈琲時光」のプロデューサーを務めた山本一郎の長編監督デビュー作。戦時下の日本のある町を舞台に、部隊長の遺児“小隊長”を育てる4人の帰還軍人と女性たちそれぞれの奇妙な共同生活をユーモアを交えて描き出す。「鉄の子」「桜ノ雨」の田畑智子、「母べえ」の神戸浩のほか、峰蘭太郎、福本清三らが出演しており、第22回ミンスク国際映画祭では特別賞を受賞した。

予告編は、ミンスク国際映画祭授賞式の様子を捉えたシーンから始まり、スタンダードサイズのモノクロ映像へと切り替わる。映し出されるのは、庭で体操をする若者や縁側で談笑する男女など、戦時下の何気ない日常風景だ。その後も、少年“小隊長”を取り巻く、個性的な住民たちが登場する。

「あのひと」は、5月14日より大阪・なんばパークスシネマ、5月28日より東京・ユーロスペース、愛知・名演小劇場にて公開される。そのほかの上映日、劇場についての詳細は特設サイトにて確認しよう。