映画ナタリー - 最新映画ニュースを日々配信

渡辺謙がマシュー・マコノヒーの無茶ぶり「歌って」に苦笑、「追憶の森」プレミア

65

「追憶の森」プレミアイベントに登壇した渡辺謙。

「追憶の森」プレミアイベントに登壇した渡辺謙。

本日4月26日、「追憶の森」のプレミアイベントが東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、上映前にキャストの渡辺謙が登壇した。

「追憶の森」は、「ミルク」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サントが監督を務めたヒューマンドラマ。人生に絶望し日本の青木ヶ原樹海にやってきたアメリカ人アーサーが、偶然出会った日本人タクミとともに脱出を試みるうちに自らの生を見つめ直していくさまを描く。アーサーをマシュー・マコノヒー、タクミを渡辺が演じた。

渡辺は東日本大震災のすぐあとに本作の出演オファーを受けたことを明かし、「そのときの僕には背負い切る余裕がなくて、一度保留させてもらったんです。ですが一昨年にガス・ヴァン・サントがこの作品を手がけるということが決まり、彼ならこの作品の持つシリアスで重い題材をセンチメンタルでロマンチックに仕上げてくれるだろうと思いました。そうこうしているうちにアーサー役をマシューが演じてくれることになり、諸手を挙げて『やりましょう』ということになったんです」と話す。

またヴァン・サントの印象については「繊細でボソボソとしゃべるような人だと思って会いに行ったら、すごくざっくりした方で“職人”という感じ」と述懐。「ロケが始まったとき、彼が自分で描いたマップがあったんですけど、その中の小高い丘とか橋に番号がふってあるんですよ。で、彼は『どこから撮ろうかなー』とか言ってサイコロを転がすんですよ。『はー? そんな、ざっくりでいいのかよ』と思って(笑)。まあ半分は冗談みたいだったんですけど」と、ヴァン・サントの意外なエピソードを述べる。

イベントでは、今回来日がかなわなかったマコノヒーからのビデオメッセージが上映された。「ケンには独特な雰囲気がある。自分が何者かをよくわかっている。だから君から威厳を感じるんだろうな。まるで王様のようだよ」と、渡辺が先日まで出演していたブロードウェイミュージカル「王様と私」にかけたジョークを飛ばすマコノヒー。そして「ケンがあんなにユーモアがあって愉快な人だとは知らなかった。撮影の合間の笑い話で気持ちが和んだよ」と、渡辺を称賛する。

マコノヒーのビデオメッセージは5回に分けて上映。渡辺は「よくしゃべるなあ」と苦笑いし、マコノヒーから「『追憶の森』でも美声を披露してくれたよね。忌々しいほど歌が上手なんだよな。みんなは聴いたことある? 聴きたい? ケン、みんなのためにちょっと歌ってあげて」と無茶ぶりを受けると「いいって! 風邪を引いてるんでやめときます」と笑った。

最後に渡辺は、映画について「今自分がいる場所や、誰が支えてくれているのかということを確認するために立ち止まらせてくれる作品です」とコメント。「劇中に登場する森の中で、登場人物たちと一緒に2時間佇んでほしい」と来場者にメッセージを送った。

「追憶の森」は4月29日よりロードショー。

(c)2015 Grand Experiment, LLC.

映画ナタリーをフォロー