本日1月22日、「
「エデンより彼方に」のトッド・ヘインズが監督を務めた本作は、離婚訴訟中の裕福な女性キャロルと、ジャーナリストを志しながらデパートで働くテレーズの女性同士の恋を描いた物語。キャロル役をブランシェットが、テレーズ役を「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラがそれぞれ演じた。
先日発表された第88回アカデミー賞のノミネーションにおいて、ブランシェットが主演女優賞、マーラが助演女優賞に候補入りするなど、全6部門に名が挙がった本作。ルーニーとともに選出された気持ちを尋ねられると、ブランシェットは「本当に素晴らしいこと! 同じ業界の方から認められてのノミネートなので、栄えあることだと思います。映画の中には私とルーニーが演じている2人の女性の愛が描かれているので、ルーニーと一緒にノミネーションできてうれしい」と笑顔を見せる。またキャロルという女性については「この作品に描かれている1950年代は、同性同士の愛は犯罪として捉えられていたんです。殺人や銃ではなく、愛が罪だったの。ありのままの自分でいるか、そして母親としてどうあるべきか。キャロルが選択を迫られる、つらいシーンも出てきます」と真剣な面持ちで述べ、女性同士のラブシーンに関しては「女性や男性といったジェンダーの垣根を越えた『ロミオとジュリエット』のような壮大で純粋な愛が描かれているんです」と力強く語った。
イベントの中盤には、ゲストとして女優の
本作を一足先に鑑賞した寺島は、「これぞ映画!というような、理屈がなくて自然に入り込める作品でした。2人のお芝居も素晴らしかったです」と賞賛。それを受けてブランシェットは「寺島さんのような経験のある役者さんにそのような言葉をかけてもらえてうれしい! ルーニーにも伝えますね」と顔をほころばせた。また、寺島の「ケイトさんは、男性役などいろんなキャラクターを演じられてきましたよね。今度はどんな役をやってみたいですか?」との質問に、ブランシェットが「そうね、力士の人間ドラマかしら」と即答し、会場の笑いを誘う一幕も。寺島が「太らないといけないですね……」と返すと、ブランシェットは「摂食障害の力士だったらいけるかもしれないわ(笑)」とほほえむなど、舞台挨拶は終始和やかな雰囲気の中進行していった。
最後にブランシェットは「愛を込めて作った作品です。皆さんにも(愛を)感じていただければうれしいです」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくった。
「キャロル」は、2月11日より全国でロードショー。
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- 「キャロル」公式サイト
- 「キャロル」予告編
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え〜っ!来日してんだ?試写会で観たけど重たくもなくいい映画だった。「ブロークバックマウンテン」を思い出したよ。ケイト・ブランシェット、「壮大で純粋な愛」と主演作「キャロル」の魅力をアピール - 映画ナタリー https://t.co/gxSrsZ9wDL