ヒップホップグループN.W.A.の伝記映画に井上三太がイラスト寄稿

ヒップホップグループ・N.W.A.の栄光と挫折を描いた「ストレイト・アウタ・コンプトン」に、マンガ家の井上三太が描き下ろしイラストを寄稿した。

「ストレイト・アウタ・コンプトン」は、1980年代のアメリカ・コンプトンを舞台とする物語。ドクター・ドレー、アイス・キューブ、イージー・Eら5人の若者が“世界で最も危険なグループ”N.W.Aを結成し、社会現象を巻き起こしていくさまを映し出す。監督を務めたのは「交渉人」のF・ゲイリー・グレイ。

映画「TOKYO TRIBE」の原作者であり、スチャダラパーのアートワークを手がけるなどヒップホップとの関わりが深い井上は、「ストレイト・アウタ・コンプトン」を「久々のストリート映画の傑作であると共に、仲間たちのサクセスストーリーでもある」と述懐。また、KダブシャインやZEN-LA-ROCKら日本のラッパーや、作家・樋口毅宏ら著名人も本作に熱いコメントを寄せている。

「ストレイト・アウタ・コンプトン」は、12月19日より東京・渋谷シネクイントほかで全国順次公開。

Kダブシャイン（ヒップホップMC）コメント

リアルタイムで聴いてて、流れは知ってたものの、改めて映像で再現されたストーリーを観ると、当時の興奮が思い返され、懐かしさだけでなく、その頃の情熱まで甦ってきた。

ZEN-LA-ROCK（ラッパー）コメント

マニアックな視点ですが全体通してディテールも素晴らしかったです！
Dreが友人の家で2枚使いの練習してるシーンのレコードの選定、ルーティンにやられたー。
ICE CUBE役って息子なんだ！ うーん、クラシックスです。

晋平太（ヒップホップMC）コメント

晋平太だぜ!! 「STRAIGHT OUTTA COMPTON」最高だぜ!!
最高過ぎて一句捻ったぜ!!
DreやCUBEやEAZYの
ブレない姿勢にRESPECT
リンゴ齧って微笑むDre
なにやってんだ頑張れ俺。

R-指定（ラッパー）コメント

オカンに小言言われ、初RECに緊張し、レジェンド達も皆同じ経験をして来たんや……HIPHOPの初期衝動充電完了!! そしてEAZY-Eに泣かされっぱなしでした！

SOIL & "PIMP" SESSIONS 社長（SOIL & "PIMP" SESSIONS アジテーター）コメント

コンプトンで産声をあげ、全米を動かしたN.W.A。
確固たる信念をもつ者だけが生み出すことの出来る、絶対的な強さを持つ音。
それを見事に描いた、あっという間の2時間強。

ANARCHY（ラッパー）コメント

この映画は予告編の時点ですごく楽しみにしてました。HIP HOPが題材になる映画は沢山あるんですけど、N.W.A.のリアルストーリーが知れるっていうのは、僕にとっても特別な映画だし、すべてのHIP HOP好きにはたまらないものだと思います。ただルーツが知れるだけかと思いきや、感動もありましたし、HIP HOPグループのリアルを感じる事が出来ました。HIP HOPを聴かない人達にも絶対見て欲しい作品です。

般若（ヒップホップMC）コメント

17才位からずっと聴いてます。
トレーニングする時も聴いてます。
初ワンマンの会場BGMもN.W.A.でした。
勿論T-シャツも持ってます。
もう1回映画館に観に行きます。
EAZY-Eみたいな髪型にします。

井上三太（マンガ家）コメント

これは久々のストリート映画の傑作であると共に、仲間たちのサクセスストーリーでもある。

町山智浩（映画評論家）コメント

進学校に越境通学する優等生のアイス・キューブ！ キラキラの衣装着た音楽ボンクラのドクター・ドレ！ 本人たちがあえてさらすリアルな素顔に涙！

長谷川町蔵（ライター）コメント

チンピラと場末のDJと成績優秀な高校生が、手を取り合って掴んだアメリカン・ドリーム。その儚さはまるでヒップホップ版「グッドフェローズ」！ でも実話なんだよ、これが！

大和田俊之（ポピュラー音楽研究家）コメント

1980年代後半、アメリカでもっとも無慈悲な（ルースレス）地区で生まれたギャングスタ・ラップ。その重厚なビートとリリックによって駆動される物語は、2015年現在、さらなる真実味を帯びて脈打ち続けている。

宇野維正（映画・音楽ジャーナリスト）コメント

アメリカ文化の「現代史」を知る上で最も重要なリアル・ストーリー、そのすべてがここに！ 2時間27分があっという間に通り過ぎていく圧倒的なおもしろさ！

樋口毅宏（作家）コメント

N.W.A.もDr.ドレーもアイスキューブも正直詳しくない。同じ時代、俺が世を儚んだ文芸ロックに耽溺していた一方で、言葉と音楽で地獄の貧困社会から這い上がろうとした天才不良たちがいた。