多部が演じる本作の主人公は、仕事も恋愛も“なんとなく”で生きてきた梅宮志乃。そんなキャラクターに体当たりの演技で挑んだ多部は「『わかる! あるある!』みたいな気持ちにいっぱいさせられました」と振り返る。志乃の恋の相手に扮した綾野は、初共演の多部について「物怖じしないですし、やり切りますし。型じゃなくて感情でぶつかってきてくれました」と力強く話した。
志乃の親友“オカマの天ちゃん”に扮した松坂は、役作りについて尋ねられると「とにかく美意識を高めました」と回答して観客を驚かせる。“女磨き”に大忙しだったと話す松坂は、見た目よりも会話に苦労したとか。「志乃とガールズトークを繰り広げなきゃいけないんですけど、監督がカットかけるのが遅くて。がんばってアドリブで『整体師にイイ男がいたのよ』とか言ってみるんだけど、どうしても内容がペラペラになって……」と苦労を伝えるが、観客は爆笑。田口は「1回やっていただいて、そしたらすごい引き出しを持ってたんですよ」と松坂のオネエ演技を絶賛する。さらに「ひと通り撮って、カメラ位置変えてもう1回って。何度もやってもらいました」と続け、満足げな表情を浮かべた。
劇中には、志乃に言い寄るさまざまな男たちが登場する。どの男性が好みか尋ねられた多部は「どれがいいかなあ……」と男性陣を見わたし、「どちらかで迷ってるんですよ」と困り顔に。最終的に指名された菅田と柄本は、前のめりで「どっち!? どっち!?」と大はしゃぎ。多部は「キャラクターですからね」と前置きして「(菅田演じる)川谷みたいなフラフラしてるキャラも好きだし、(柄本演じる)正樹みたいな支配欲の強い人も好き。選べないですね」と語り、ほかのキャストから「ダメ男好き」の烙印を押される。菅田と柄本においしいところを持っていかれた綾野は「ちょっとでも(選ばれるかもと)構えた自分が恥ずかしい!」と悔しそうな声を上げ、選択肢から除外されていた松坂とともに肩を落とした。
「ピース オブ ケイク」は9月5日より全国ロードショー。
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