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山下敦弘、佐藤泰志の“函館3部作”最終章の監督に

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佐藤泰志の小説「オーバー・フェンス」が山下敦弘によって映画化され、2016年に全国公開される。

「オーバー・フェンス」は、佐藤が小説を書くことをあきらめかけ、故郷函館の職業訓練校で過ごした日々をもとに執筆したもので、彼にとって最後の芥川賞候補作品となった。小説は短編集「黄金の服」に収載されている。なお佐藤が執筆した「海炭市叙景」と「そこのみにて光輝く」はそれぞれ熊切和嘉、呉美保によって映像化されており、「オーバー・フェンス」は佐藤泰志文学の映画化において、“函館3部作”の最終章と位置付けられている。

脚本は「そこのみにて光輝く」の脚本を手がけた高田亮、撮影は山下と「天然コケッコー」「マイ・バック・ページ」でもタッグを組んだ近藤龍人が担当。近藤は「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」でも撮影を務めている。

函館の短い新緑の季節を舞台に、“幸せの意味を知らない男”と“鳥になりたいと願う女”が紡ぐ大人のラブストーリーを山下がどのように描くのか。クランクインは初夏の予定で、キャスティングは追って発表される。

山下敦弘監督 コメント

作家、佐藤泰志の「オーバー・フェンス」を映画化する。映画は空っぽになってしまった一人の男と求愛し続ける女の話でもあるし、函館の職業訓練校に生きる無職の男たちの話でもあるし、もしかしたら若くして死んでしまった佐藤泰志自身の話になるのかもしれない…というか“話”に固執せず、その瞬間を生きている人間たちの映画にしたいと思う。そうすれば自ずと僕自身の話になるし、観ているあなたの話になっていくのではないかと思う。「オーバー・フェンス」というタイトルが示す通り見えないけどそこにある何かを越えていく映画にしたい。

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