AVの舞台裏を描いた「メイクルーム」、初日舞台挨拶に女優陣が登壇

1000本以上のアダルトビデオを手がける森川圭がメガホンを取った「メイクルーム」の初日舞台挨拶が、本日5月9日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷にて行われ、森川のほか、主要キャストの森田亜紀、栗林里莉が登壇した。

「メイクルーム」は、アダルトビデオの撮影現場を題材にしたワンシチュエーションコメディ。メイク室を舞台に、それぞれに事情を抱えた女優たちや段取りの悪いスタッフが巻き起こすドタバタ劇をユーモラスに描く。トラブルに巻き込まれるメイク担当の女性、都築恭子を「へんげ」でヒロインを務めた森田が、彼女を振り回す女優のMasakoを実際にアダルトビデオで活躍する栗林が演じる。

この作品で、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門でグランプリに輝いた森川。初日を迎えた感想を聞かれ「本当にうれしいです。これからも多くの人に観てもらえるようにがんばっていきます」とコメント。2010年に森川が手がけた同名舞台にも出演している栗林は「AVの世界を覗き見しているようなリアルな作品になっています。ぜひ多くの人にオススメしてください」と観客に呼びかけた。

出演者の住吉真理子が司会を務めた同イベントには、キャストの大迫可菜実、柴田明良、田嶋高志らがサプライズで登場。大迫が「作品の中でパッケージ撮影から追い出される女優を演じているのですが、今回の舞台挨拶でも同じように『いらない』と言われてしまったので、客席で観ていました」と語り、会場の笑いを誘う一幕も。

舞台挨拶の終了後には記者会見が開かれ、森田と栗林のほかに、女優のまさみを演じた伊東紅が駆けつけた。栗林と同じくアダルトビデオで活躍する伊東は「AV女優1人ひとりの思いがリアルに描かれている作品です。この作品を観て少しでもAVの世界を知ってもらえたらうれしいです」と胸の内を明かす。最後に森田が「リアルなAVの世界をコミカルに描いた作品になっているので、肩肘を張らずに楽しめます。多くの人に観てもらいたいです」と語り、作品をアピールした。

「メイクルーム」は、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開中。