現地時間5月13日に南仏カンヌで開幕する第68回カンヌ国際映画祭の並行部門、カンヌクラシックスにおいて
黒澤が1985年に発表した「乱」は、シェイクスピアの「リア王」と毛利元就の逸話「三本の矢」をモチーフにした時代劇。4Kデジタル復元版は、カンヌ映画祭がワールドプレミアとなる。クラシック部門での上映に加え、会期中カンヌビーチに出現する大型スクリーンでの屋外上映、シネマ・デ・ラ・プラージュでも上映される。
「残菊物語」は、溝口健二監督が歌舞伎役者の悲哀をワンシーンワンカットで捉えた1939年の作品。こちらもデジタルリマスター版はカンヌでワールドプレミアとなる。
東映が1973年に製作した「仁義なき戦い」は、実際に起きたヤクザ間の抗争を元にした実録ヤクザ映画で、主人公を
カンヌクラシックスは、コンペを含むオフィシャルセレクションと並ぶ主要な部門で、世界中の名作を紹介する意図で2004年に創設された。今年はフランスのコスタ=ガヴラスとアメリカの
仲代達矢(「乱」一文字秀虎役)コメント
日本の戦国時代を借りて、終りのない戦さに明け暮れる人間の愚かさを、天上からの「神」の眼で俯瞰した作品──世界に冠たる偉大な反戦映画である。
黒澤明の映画作品
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- 第68回カンヌ国際映画祭 公式サイト
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黒澤明、溝口健二、深作欣二、日本映画の名作がカンヌで復活上映 - 映画ナタリー https://t.co/Ddn47wbyuJ