三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの活動開始20年を記念して、「20周年記念映画祭」を開催。2026年1月16日から29日までの2週間限定で、東京のBunkamuraル・シネマ渋谷宮下にて厳選した4プログラムを上映する。
「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」は、ジブリ美術館が世界の優れたアニメーションをセレクトして紹介する活動。これまで
「バッタ君 町に行く」は、1941年にアメリカで制作されたデイブ・フライシャー監督作。危険な都会の真ん中に住むバッタのホピティが、安全な土地を求めて苦難の引越しに挑むさまが描かれる。宮﨑監督は同作を「アニメーターをやるやつは見ておくべき」と評価した。
カナダ制作のフレデリック監督代表作としてピックアップされたのは、「
2011年スペイン制作のイグナシオ・フェレーラスが監督作「しわ」は、スペインのマンガ家であるパコ・ロカの「皺」が原作。自分がアルツハイマーだと気づいてしまったエミリオと、彼を気遣う養護老人施設で同室のミゲルを描く。スペインのアカデミー賞と呼ばれる第26回ゴヤ賞での「最優秀アニメーション賞」「最優秀脚本賞」など、さまざまな賞を受賞した。高畑監督は同作について「この映画は、誰もが無関心ではいられないが、そのくせ、できれば目をそらせていたい老後の重いテーマを、勇気をもって扱っています」と述べている。
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー「20 周年記念映画祭」予告映像
三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー「20周年記念映画祭」
期間:2026年1月16日(金)~29日(木)
会場:東京都 Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下
上映作:「バッタ君 町に行く」 、フレデリック・バックの映画(「アブラカダブラ」「クラック!」「木を植えた男」「大いなる河の流れ」「キリクと魔女」「しわ」
「バッタ君 町に行く」に関する宮﨑駿監督のコメント
アニメーターをやるやつは見ておくべき。時代のせいでおもしろくないものと、時代を超えておもしろいものがあるはずで、その時代を超えるものをやっぱりフライシャーは持っているんです。
「しわ」に関する高畑勲監督のコメント
「しわ」という作品で、アニメーション映画の持つ可能性がまたひとつ広が った、とわたしは思っています。元になっているコミックスがまずそうなのですが、この映画は、誰もが無関心ではいられないが、そのくせ、できれば目をそらせていたい老後の重いテーマを、勇気をもって扱っています。わたしはひとりの老人として、人間として、そして一アニメーション従事者として、映画「しわ」に心から敬意を表します。
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三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー「20周年記念映画祭」で「しわ」など厳選作を上映(コメントあり)
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