アニメ「
「バクテン!!」は宮城県岩沼市を舞台に、高校入学を機に新体操部に入部した双葉翔太郎が、個性的なチームメイトたちと競技に打ち込む姿を描く青春群像劇。TVアニメは2021年に放送された。今回の映画では、インターハイを舞台にアオ高男子新体操部最後の挑戦が描かれる。この日が公開初日ということで、これから映画を見るファンへ向け、石川はハンカチの用意を観客に促し、心に刺さる作品になっているとアピールした。
土屋は、最近Twitterアカウントを作ったことを伝えながら、ファンの感想ツイートを観るのが楽しみだと笑顔で話す。石川も、観客の反応があって初めて作品が完成すると自身の考えを述べ、感想をもらえることがうれしいと、土屋のコメントに重ねる。さらにファンの方が、自分たちよりも魅力を伝える言葉が達者だと感心していた。近藤は、亘理光太郎役の神谷浩史と一緒だったという最後の収録を振り返る。全部の収録が終わり帰り支度をしていた際に、神谷がぼそっと放った作品を褒めるひと言に感激したことを明かし、キャストにも作品が愛されていることを伝えた。
黒柳監督は、企画の立ち上がった当時、男子新体操にまったく触れていなかったことを告白。この事実を初めて知ったというキャスト陣も思わず驚いた表情を見せる。続けて黒柳監督は、男子新体操の大会を実際に観て大きな感動を受け、その感動をアニメーションでどう伝えるかを一番悩んだと明かし、その結果、モーションキャプチャーや3Dで指先の動きまで作り込んだと、制作へのこだわりを語った。土屋も黒柳監督とアオ高のモデルとなった宮城県の名取高校に訪問したときのことを振り返り、新体操部の監督からも手足の先の細かい動きや、重力を感じるふわりとした動きまでアニメーションに昇華してもらえるとは思わなかったと、感激の言葉をかけられたことを話した。
また黒柳監督は試行錯誤したというカメラワークにも言及。マットの上にカメラを置いたらどう演技が映るだろうという発想からはじまり、最終的にはどの角度からでもアニメーションで描けるように、上空などあらゆる方向からカメラで映像を撮影するという手法にたどり着いたことを明かした。
ネタバレNGの中、 “キワキワを攻める”と少し踏み込んで話し始めた村瀬。アオ高の状況が、シロ高に所属するましろの目線で描かれること明かし、アオ高の新たな側面が見えてくると見どころを伝える。はっきりと言えないもどかしさを感じながらも、鑑賞後には観客にも言葉の意味を理解してもらえると期待していた。
締めの挨拶で土屋は、「バクテン!!」が東日本大震災の被災地支援につながることを目指し「ずっとおうえん。プロジェクト 2011+10…」の一環として制作されたアニメであることを紹介し、作品が担うものの大きさや、伝えたいことの大きさに圧倒されたことを述懐。自身の被災地への思い、作品に込められた願いや祈りに思いを馳せ、途中感極まりながらも、「バクテン!!」をずっと愛してほしいと熱い思いを伝える。そして、アオ高男子新体操部監督・志田のセリフ「楽しんで!」を観客に向けて放ちイベントを締めくくった。
またイベント中には 、7月23日に東京・新宿バルト9にて、アオ高の3年生トリオを演じる小野大輔 、近藤隆、下野紘が登壇する舞台挨拶の実施も発表に。フォトセッション中も村瀬が石川の頭の上からピースサインをするなど、最後まで観客を楽しませた。
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「映画 バクテン!!」
公開中
スタッフ
原作:四ッ木えんぴつ
監督:
新体操試技監督:光田史亮
脚本:根元歳三
キャラクターデザイン原案:
キャラクターデザイン・総作画監督:柴田由香
プロップデザイン・総作画監督:中西彩
色彩設計:千葉絵美
美術監督:平間由香、小倉宏昌
美術設定:緒川マミオ
3DCG:武右ェ門
CGI監督:篠田周二
撮影監督:本台貴宏、伊藤遼
編集:平木大輔
音響監督:長崎行男
音楽:林ゆうき
新体操ユニフォームデザイン:株式会社ササキスポーツ
監修:青森山田高校男子新体操部
アニメーション制作:ZEXCS
チーフプロデューサー:高瀬透子
プロデューサー:森彬俊、岩崎紀子、新宅潔
キャスト
双葉翔太郎:
美里良夜:
七ヶ浜政宗:小野大輔
築館敬助:
女川ながよし:下野紘
亘理光太郎:神谷浩史
月雪ましろ:
高瀬亨:小西克幸
陸奥洋二郎:鈴村健一
大湊秀夫:杉田智和
竜ヶ森恭一:斉藤壮馬
吾妻俊介:山下大輝
栗駒あさを:佐倉綾音
志田周作:櫻井孝宏
双葉亜由美:上田麗奈
馬淵修司:松田健一郎
※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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