これは本日7月24日にアメリカで開催された「第33回ウィル・アイズナー コミック・インダストリー・アワード」のオンライン授賞式で発表されたもの。伊藤は「Best Writer / Artist 部門」を受賞した初めての日本人作家となった。なお、伊藤は2019年に「フランケンシュタイン」でもアイズナー賞を受賞している。伊藤は「私もとても思い入れがあるこの2作品がアメリカで評価いただいた事を心の糧にして、これからも頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。
伊藤潤二コメント
この度、英語版『地獄星レミナ』と『伊藤潤二短編集 BEST OF BEST』に対し、アメリカのアイズナー賞を授かりまして、本当に夢のようです。応援してくださった読者の皆様、素晴らしい翻訳と装丁で出版してくださったアメリカVIZメディア様のお力添えに、心からの感謝を申し上げます。そしてなによりも、1998年に「ビッグコミックスピリッツ」で『うずまき』を連載して以来、お世話になっている小学館様のお力添えがなければ、今回の受賞はありませんでした。
今回アイズナー賞を受賞した『地獄星レミナ』は、『うずまき』から担当していただいていた中熊一郎氏のアイデアから始まった作品です。「次の連載は、星を食べる星の話な んてどうですか、伊藤さん!?」奇想天外なこの案にひるみつつも、自分なりの科学(似非科学)の知識を交えて描き上げ、そして、ボラーレの星野ゆきお氏による世紀末的なデザインで本にしていただきました。
『伊藤潤二短編集 BEST OF BEST』は、小学館さんで執筆した読み切りを集めた作品集です。担当の加藤辰巳氏の指揮の下、ロケットボムの簑原圭介氏によるデザインで凝りに凝った豪華本にしていただいたもので、加藤氏と私にとっても、思い入れのある本となりました。
私もとても思い入れがあるこの2作品がアメリカで評価いただいた事を心の糧にして、これからも頑張りたいと思います。
繰り返しになりますが、日本版、英語版を作り上げるにあたってご尽力いただいた全ての関係者の皆様、そして支えてくださった読者の皆様に重ねてお礼申し上げます。この度は本当にありがとうございました。
※記事初出時、タイトルおよび本文に「アイズナー賞を2部門同時受賞した日本人作家は初」という旨の表記をしましたが誤りでした。正確には「『Best Writer / Artist 部門』を受賞した日本人作家は初」となります。また「Best Writer / Artist 部門」受賞作品にも誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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