「映画大好きポンポさん」は「人生のターニングポイント」清水尋也が号泣の理由明かす

3

264

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 101 153
  • 10 シェア

杉谷庄吾【人間プラモ】原作による劇場アニメ「映画大好きポンポさん」の初日舞台挨拶が、本日6月4日に東京・EJアニメシアター新宿にて行われ、ジーン役の清水尋也、ポンポさん役の小原好美、ナタリー役の大谷凜香、ミスティア役の加隈亜衣、アラン役の木島隆一、監督の平尾隆之が登壇した。

劇場アニメ「映画大好きポンポさん」初日舞台挨拶の様子。左から加隈亜衣、大谷凜香、清水尋也、小原好美、木島隆一、平尾隆之監督。

劇場アニメ「映画大好きポンポさん」初日舞台挨拶の様子。左から加隈亜衣、大谷凜香、清水尋也、小原好美、木島隆一、平尾隆之監督。

大きなサイズで見る(全36件)

劇場アニメ「映画大好きポンポさん」キービジュアル

劇場アニメ「映画大好きポンポさん」キービジュアル[拡大]

「映画大好きポンポさん」は、子供のような見た目をした敏腕映画プロデューサー・ポンポさんを軸に、新人映画監督のジーン、女優になりたての少女・ナタリーらの成長を描く映画制作ドラマ。メインキャラクターを演じた清水、大谷の両名は普段俳優として活動していることもあり緊張の面持ちで観客の前に姿を見せた。

清水尋也

清水尋也[拡大]

「僕の中でこの作品は人生においてのターニングポイントになった」と振り返ったのは声優初挑戦の清水。子供の頃からアニメが好きだったという清水は「アニメの世界に入りたい」という願望をずっと持っていたことを話し、待望の声優仕事だったことを明かす。続けて「エンドロールにある自分の名前が目に入った瞬間にバーっと泣いちゃって」と号泣するほどうれしい出来事だったことを熱く語った。

大谷凜香

大谷凜香[拡大]

大谷は、初めて映画館に行ったのがおばあちゃんと一緒だったと振り返り、自身とナタリーの共通点としておばあちゃん子であることを挙げる。夏休みに会いに行くと朝早くから映画館に連れて行ってくれたというおばあちゃんに思いを馳せ、おばあちゃんの元で女優という夢を育んだナタリーと自身を重ねて演じていたことを伝えた。

小原好美

小原好美[拡大]

続いて話を振られたのは、清水、大谷の“先輩”として紹介された小原。恐縮しながら話しはじめた小原は、「収録を終えたときに2人が『難しかった、大変だった』って終わるんじゃなくて『楽しかった』って終わってほしいな」という思いを持って仕事に臨んでいたことを話す。小原は清水、大谷の収録最終日に自身の収録がなかったにも関わらず現場に行ったそうで、「2人が扉を開けて『終わったー!でも終わっちゃった、寂しー!』と満面の笑みで出てきたときは、よかったあと思って」と、声優をやってきて初めての気持ちになったという収録最終日の出来事を振り返った。

木島隆一

木島隆一[拡大]

木島は「大人の世界に出てから挫折することって誰しもあると思うんです。そこで新しい目標、自分らしい生き方を見つけるのは難しいもの」と話し出す。続けて、「ジーンくんとあのタイミングで会えたことによって、アランも人生を一歩踏み出せた」と自身の演じるアランに言及。自身の人生に置き換え「平尾監督と『ゴッドイーター』という作品で一緒に仕事をさせていただいて、そこから人生が一歩ずつ進んできた感覚がある」と述べると、作品とも共通する出会いの大切さをしみじみと感じているようだった。

加隈亜衣

加隈亜衣[拡大]

印象に残っているシーンを聞かれた加隈が挙げたのはナタリーの歌唱シーン。キャスト陣もそのチョイスに納得のようで思わず感嘆の声が漏れる。加隈が「幻想的な中であんなきれいな歌声で、仕上がりを見て感動しちゃいました」と絶賛すると、実際に演じた大谷は歌が苦手だと告白し苦労したことを明かす。緊張もひとしおだったようで「(歌の収録は)後半の方に日程を調整してもらっていて、終わったときは残りのアフレコがどうでもよくなるくらい……」と思わずこぼすと、キャスト陣から総ツッコミを受けていた。

平尾隆之監督

平尾隆之監督[拡大]

平尾監督はまず「偶然の縁が重なって重なって完成までこぎつけられた。キャスト陣とも縁が繋がって、作品を一緒に作れたことを誇りに思いますね」と感謝を述べる。また、映画の尺の調整に苦労したことを明かし、「夢にポンポさんが出てきて怒られた」という編集の今井剛氏のエピソードを話し笑いを誘った。

最後の挨拶で清水はこの作品が「人生はそんなに甘くないし、夢を叶えるのって相当な苦労が必要で、何かを犠牲にしないと何かを得られなくて。人生でそういう場面が必ずあるんだよ、そのときに君はどうする?って語りかけてくれるような作品」だと話す。小原もものづくりのキラキラした部分だけを描いていない点に触れ、「お仕事されている人だったり、夢を持っている方の背中を押してくれる作品になったらいいなと思います」とこの日のイベントを締めくくった。

この記事の画像・動画(全36件)

劇場アニメ「映画大好きポンポさん」

公開中

スタッフ

原作:杉谷庄吾【人間プラモ】(プロダクション・グッドブック)
映画大好きポンポさん」(MFC ジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)
監督・脚本:平尾隆之
キャラクターデザイン:足立慎吾
演出:居村健治
監督助手:三宅寛治
作画監督:加藤やすひさ、友岡新平、大杉尚広
美術監督:宮本実生
色彩設計:千葉絵美
撮影監督:星名工、魚山真志
CG監督:高橋将人
編集:今井剛
音楽:松隈ケンタ
制作プロデューサー:松尾亮一郎
制作:CLAP
配給:角川ANIMATION

キャスト

ジーン/ジーン・フィニ:清水尋也
ポンポさん/ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネット:小原好美
ナタリー/ナタリー・ウッドワード:大谷凜香
ミスティア:加隈亜衣
マーティン/マーティン・ブラドック:大塚明夫
アラン/アラン・ガードナー:木島隆一

※高橋将人の高ははしごだがが正式表記。

全文を表示
(c)2020 杉谷庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA/映画大好きポンポさん製作委員会

読者の反応

  • 3

geek@akibablog @akibablog

「映画大好きポンポさん」は「人生のターニングポイント」清水尋也が号泣の理由明かす(イベントレポート) - コミックナタリー
https://t.co/412GewRQpo

コメントを読む(3件)

関連記事

杉谷庄吾のほかの記事

リンク

関連商品

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのコミックナタリー編集部が作成・配信しています。 杉谷庄吾 / 清水尋也 / 小原好美 / 大谷凜香 / 加隈亜衣 / 木島隆一 / 平尾隆之 / 映画大好きポンポさん の最新情報はリンク先をご覧ください。

コミックナタリーでは国内のマンガ・アニメに関する最新ニュースを毎日更新!毎日発売される単行本のリストや新刊情報、売上ランキング、マンガ家・声優・アニメ監督の話題まで、幅広い情報をお届けします。