「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」のライブイベント「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》」が、去る11月17日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて開催された。
「ヒプノシスマイク」にとって3回目のライブとなる今回のイベントには、山田一郎役の
超満員の会場は、開演前からBGMとして流れていた「IKEBUKURO WEST GAME PARK」「Yokohama Walker」「Shibuya Marble Texture -PCCS-」「Shinjuku Style~笑わすな~」のリミックスバージョンに合わせて掛け声を入れるなど、早くも盛り上がりを見せる。開演直前、MC.B.Bこと一郎が自身のソロ曲「俺が一郎」に乗せて注意事項を歌う音声が流れ出すと、会場の温度は一気に上昇。客電が落ち、8月に行われた2ndライブの映像が使用されたオープニングムービーが上映され、シンジュク・ディビジョン「麻天狼」、シブヤ・ディビジョン「Fling Posse」、ヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」、イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」のメンバーが1人ずつステージに登場する。大歓声に迎えられた11名は、全員で「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」を立て続けに披露していく。本日不在の
熱気に満ち溢れた会場に、突如、左馬刻のソロ曲「G anthem of Y-CITY」のイントロが流れ出し、「碧棺左馬刻様」と貼り紙された楽屋にカメラが入っていく映像が上映される。本日ライブに不参加となった浅沼がカメラに殴りかかるも、「しばらくお待ちください」と表示されたのちに画面が切り替わり、ソファーに座っていた浅沼は「ま、嘘ですけどね」と幻太郎のセリフを真似てみせる。そして「決勝戦前の大事なライブに左馬刻様がいないのは残念。ただ、銃兎と理鶯が2人でがんばって皆さんを盛り上げてくれると信じております」と2人にメッセージを贈り、「せっかくなので僕のほうからも意気込みを」と、その思いをラップで届けた。「ここからはMAD TRIGGER CREWの出番だ! 銃兎! 理鶯! よろしく!」という言葉が投げかけられると、ステージには駒田と神尾が登場。「敬礼!」から始まった理鶯の「What's My Name?」では、銃兎が「声を出さねえとブッ飛ばすぞ!」「聴こえねえんだよ!」と観客を煽る。銃兎の「ベイサイド・スモーキングブルース」では、駒田がタバコを手にパフォーマンス。興奮冷めやらぬ観客に「今日は会場がギチギチだ! 一歩下がるんだ!」と忠告するなど銃兎の警官らしい一面も見せ、理鶯は「よくできたな、お前ら」と観客を褒め称えた。
続いてはFling Posseの3人がステージに。乱数の「drops」では、3人が大振りの棒付きキャンディを手にする。白井と野津山が軽やかに飛び跳ねる一方、斉藤はキャンディをペロペロと舐める仕草を見せながら、落ち着いた様子でリズムに乗る。斉藤は帝統のギャンブル狂っぷりが発揮されるソロ曲「3$EVEN」でも、「やれやれ」と言うように肩をすくめてみせた。「3$EVEN」の間奏では、帝統の「あれやるか!」に合わせ、3人でラップする場面も。幻太郎曰く“過去の話”が綴られた「シナリオライアー」では、本を片手にした斉藤が物語を読み上げるように歌い上げていく。熱を込めながら“過去”を口にしていく斉藤だが、最後に「ま、全部嘘なんだけどね」と中身が白紙の本をこちらに見せつけ、掴みどころのない幻太郎の姿を表現した。
麻天狼の3人が姿を現すと「シャンパンゴールド」のイントロと、木島の「子猫ちゃーん! どこまでも僕と一緒に盛り上がっていただけますか!」の掛け声で会場のムードは一変。おなじみとなったシャンパンコールも決まり、ミラーボールが回るフロアをパーティー会場へと染め上げた。そんな空気は、独歩による「チグリジア」でまたも一転。独歩の苦しみを絞り出すように伊東が歌い終えると、ステージの真ん中に立った速水は、歓声を受けながらも寂雷の「迷宮壁」で荘厳な世界へと観客を誘う。
Buster Bros!!!のターンは、一郎のソロ曲「俺が一郎」で幕開け。木村が「お前らまだまだ盛り上がれるんだろうな!?」「最高だぜ、みんな、マジでいい顔してるよ!」と煽り、そのラップスキルで観客を惹き付けると、続く二郎の「センセンフコク」では3兄弟揃って会場を縦横無尽に動き回り、観客1人ひとりのテンションを上げていく。ミラーボールが色とりどりの光をフロアに反射させる中、たった1人、一段高いステージで三郎の「New star」を歌い始めた天崎。三郎の本音が垣間見えるかのような楽曲の後半では、天を仰ぎながら言葉を発していった。アウトロでは3rdライブを迎えた心境をラップに乗せ、「みんな後半戦、盛り上がる準備はできてますか? だったらその熱い思いを右手に乗せて僕たちに伝えてください! そうでしょ、いち兄、二郎?」と2人に呼びかけ、一郎と二郎も「間違いないっしょ!」「そりゃそうだ!」と応え、3人で顔を見合わせた。
ここでゲストライブの1組目として
再び各ディビジョンによるライブに戻り、まずは神尾と駒田の2人がMAD TRIGGER CREWのチーム曲「Yokohama Walker」を披露。「会場、素晴らしかったな、理鶯」「ああ、最高の景色だ」と2人が掛け合ったあと、銃兎が「先に行かせてもらう。アイツが待ってる」と言葉を残し、2人はステージを後にした。続くFling Posseは「Shibuya Marble Texture -PCCS-」で会場をポップな色に塗り替えていく。幻太郎のパートでは「彼らとなら新しい頁を捲れそう」の歌詞に合わせて、中央に立つ斉藤のもとに白井と野津山が足を弾ませて近寄ってくるも、「なんてもちろん嘘ですけど」のセリフで2人は肩を落としてしまう。最後に白井が「よーし! じゃあ今日は3人揃ったから」と2ndライブ同様、またも自撮りを目論むが、斉藤が「あー! 2人とも、あっちに大金と美女が!」と遠くを指差し、2人はその方角へと走り出す。斉藤はそんな2人の後ろから「ま、嘘ですけどね」とひとりごちてみせた。麻天狼による「Shinjuku Style~笑わすな~」では一二三の「Come On」が高らかに鳴り響き、独歩のソロパートでは「はははは! 笑わすな」と音源にも増した笑い声に歓声が上がった。Buster Bros!!!は「IKEBUKURO WEST GAME PARK」で息の合ったパフォーマンスで会場を圧倒し、一郎によるヒューマンビートボックスと、二郎と三郎によるコールアンドレスポンスでさらなる熱狂の渦に巻き込んだ。
ここで「Battle Season」に合わせて発表された3曲を連発。Buster Bros!!!とMAD TRIGGER CREWによる「WAR WAR WAR」では、一郎が「オイ、左馬刻いねえけど大丈夫か?」と挑発し、銃兎が「むしろ俺1人でも充分なくらいだ!」、理鶯が「覚悟はいいか?」と火花を散らす。三郎と理鶯が頭を突き合わせ、銃兎が左馬刻のパートで「まずはヤツに様をちゃんと付けろクソガキ!」と歌い、終始白熱したムードに観客も声を抑えきれない。Fling Posseと麻天狼による「BATTLE BATTLE BATTLE」では、一二三が幻太郎を焚き付けた瞬間、咄嗟に帝統が前のめりになり、幻太郎が肩を引き寄せ止めようとするという、ドラマCDを彷彿とさせる一幕も見受けられた。最後に「Battle Season」の“Final Battle CD”としてリリースされ、この日がライブ初披露となったMAD TRIGGER CREWと麻天狼による「DEATH RESPECT」では、イントロから割れんばかりの歓声が。最終決戦に向けてぶつかり合う2組の姿に触発され、会場のボルテージも最高潮に達した。
熱気冷めやらぬ中、2組目のゲストライブとして登場したのは、「Shinjuku Style~笑わすな~」の作詞と編曲を担当した
全出演者のライブが終わり、キャスト11名が再びステージに集結。1人ひとりからの挨拶のあと、眼鏡市場とのコラボ企画やグッズ情報がアナウンスされると、会場に「今回も会場を盛り上げたようだな、下郎ども」と、内閣総理大臣補佐官及び警視庁警視総監、行政監察局局長・勘解由小路無花果の声が響く。どよめきながら観客が会場内を見渡す中、無花果役の
無花果がステージを後にし、最後に各ディビジョンの代表からの挨拶の時間に。駒田は「バトル曲は観ていてもやっていても死ぬほど楽しい。最高の時間でした」と感想を述べる。麻天狼からは速水と思いきや、「独歩が挨拶をします」と伊東へバトンが渡される。木島から「がんばれー! どっぽちーん!」とエールを贈られながらも、「我々メンバーの最強の姿見てくれましたか? 帰るまでがライブなので気をつけて帰ってください!」と締めくくった。Fling Posseは白井からの「幻太郎、よろしくー」のパスを受け、「……嘘、ですよね?」と返しつつも斉藤が一歩前へ。しかし「ヒプノシスマイク」と口にした早々に噛んでしまい、周りから「嘘ですよね?」「嘘ですよね?」と一斉攻撃を受ける。「『ヒプマイ』に関わらせていただいて」と改めながら、「ライブに初めて参加できました。幻太郎とともに参加することができて、皆様の熱気と各ディビジョンの本気度を目の当たりにして、『ヒプマイ』は“幻”ではなくここに確かに形を持って実在するんだなと思いました」と述懐。「でも……もっと、夢見たくないですか? 私のMCネームは“Phantom”。幻は何度でも現れますから。そしてその現れたときだけ、一夜の実態となる。また素敵な幻の夜に会いましょう」と幻太郎の名にちなんだメッセージをファンに贈った。
最後のBuster Bros!!!は木村の「弟たちから!」の言葉を受け、石谷と天崎が会場と全国で行われていたライブビューイングの観客に向けて挨拶。石谷は「後ろのほうまで光がピカピカしていて、この景色を何回でも観たいです。観たいよね、みんな?」とファンの思いを確かめる。歓声を受け、「この熱量を持ち続けて、また『ヒプマイ』はどんどん続いていくので……はい、三郎」と、天崎に突然のパス。すかさずキャッチした天崎は「どんどんいっぱいの人数で(ライブを)観られることが期待できるかもしれません。そのときは、(ステージから)距離がありますから、見えない場合はメガネを買っていただいて……」と、眼鏡市場を始めとするグッズの告知コーナーで木村が繰り返し使っていたボケを被せつつ、「いろんな方面で『ヒプノシスマイク』は盛り上がっていくと思いますので、みんな着いてきてくれるかな!?」とファンの期待を煽った。
そして各ディビジョンからの挨拶を終えると、ゲストのサイプレス上野とロベルト吉野、ラッパ我リヤが再び呼び込まれる。ここでMr.Qが自身と同じ赤の衣装を身に着けて登場したことに、木村は「ヤバいぜ! お揃いだぜ!」とうれしそうに笑みを浮かべた。最後に本日の出演者全員で「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」をパフォーマンスし、出演者と観客の「PEACE!」の掛け声でイベントは終演。出演者がステージを去った後、モニターに「特報」と表示され、Final Battleの優勝発表会に
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3rd LIVE@オダイバ《韻踏闘技大會》」セットリスト
01. ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- / Division All Stars
02. ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem- / Division All Stars
03. What's My Name? / 毒島メイソン理鶯(CV:神尾晋一郎)
04. ベイサイド・スモーキングブルース / 入間銃兎(CV:
05. drops / 飴村乱数(CV:
06. 3$EVEN / 有栖川帝統(CV:野津山幸宏)
07. シナリオライアー / 夢野幻太郎(CV:
08. シャンパンゴールド / 伊弉冉一二三(CV:
09. チグリジア / 観音坂独歩(CV:
10. 迷宮壁 / 神宮寺寂雷(CV:
11. 俺が一郎 / 山田一郎(CV:
12. センセンフコク / 山田二郎(CV:
13. New star / 山田三郎(CV:
14. ヒップホップ体操第二 /
15. Yokohama Walker / MAD TRIGGER CREW
16. Shibuya Marble Texture -PCCS- / Fling Posse
17. Shinjuku Style~笑わすな~ / 麻天狼
18. IKEBUKURO WEST GAME PARK / Buster Bros!!!
19. WAR WAR WAR / Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW
20. BATTLE BATTLE BATTLE / Fling Posse VS 麻天狼
21. DEATH RESPECT / MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼
22. ヤバスギルスキル 10 /
23. ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-SP version / All Cast
※天崎滉平の崎は立つ崎が正式表記。
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