舞台「はたらく細胞」開幕、白血球役の和田雅成「レセプターもおっ立ってます」

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清水茜原作による舞台「体内活劇『はたらく細胞』」のゲネプロと囲み取材が、本日11月16日に東京・シアター1010にて行われた。

囲み取材の様子。左からキラーT細胞役の君沢ユウキ、赤血球役の七木奏音、白血球(好中球)役の和田雅成、肺炎球菌役の馬場良馬。

囲み取材の様子。左からキラーT細胞役の君沢ユウキ、赤血球役の七木奏音、白血球(好中球)役の和田雅成、肺炎球菌役の馬場良馬。

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レセプターを立てて見せる白血球(好中球)役の和田雅成。

レセプターを立てて見せる白血球(好中球)役の和田雅成。[拡大]

赤血球役の七木奏音。

赤血球役の七木奏音。[拡大]

「はたらく細胞」は、白血球、赤血球、血小板などの細胞たちが人間の体内で活躍する様子を描いた物語。囲み取材には白血球(好中球)役の和田雅成、赤血球役の七木奏音、キラーT細胞役の君沢ユウキ、肺炎球菌役の馬場良馬が登壇した。七木は初日を迎えたことに対し「ついにこの日が来ました。とにかくこの稽古場のみんなを早く観てほしかったので、すごく楽しみ」と笑顔。また原作のデザインを細部まで再現した肺炎球菌のコスチュームに身を包んだ馬場は「肺炎球菌になりました、馬場良馬です(笑)」と挨拶。「以前ヒーローをやっていた経験があるので、その知識を存分に活かして、肺炎球菌という噛ませ犬、がんばっていきたいと思います!」と意気込みを語ると、和田から「このウイルスはすぐ殺します(笑)」とツッコまれた。

キラーT細胞役の君沢ユウキ。

キラーT細胞役の君沢ユウキ。[拡大]

肺炎球菌役の馬場良馬。

肺炎球菌役の馬場良馬。[拡大]

そんな和田は、自身が演じる白血球について「ウイルスを見つけたときはすごい形相になりますけど、ちょっとした天然」と語る。そして「僕はそこが白血球のかわいさだと思うので、僕自身のかわいらしさとマッチすればいいなと。……って誰かツッコめよ!(笑)」ととぼけてみせる。また君沢は「キラーT細胞は、とにかく戦います。アクションを演出のきだ(つよし)さんがこだわって作ってくださったので、いろんな種類の戦いを楽しんでいただければ」と見どころをアピールした。

さらに個性的なコスチュームについての感想を聞かれた和田は「『白いなー』って(笑)。でも血で染まってるシーンも多いです。あと原作ファンの方々も気になっていると思うんですけど、レセプターもしっかりおっ立ってます」と、白血球がウイルスを発見したときに反応を示す、帽子に付いたレセプターを立てて見せた。続く七木は「私も『赤いなあ』って感じなんですけど(笑)。赤血球さんのポイントのアホ毛も、しっかり角度が保たれていて、好きだなって思います」とうれしそう。さらに君沢も「僕も『黒いな』って(笑)」とここまでの流れに乗っかりつつ「アメリカの海軍というか、特殊部隊っぽい衣装で。男の子としてはテンション上がりますね。筋肉もちゃんと鍛えてきました!」と腕まくりした。

仲が良さそうに語り合う白血球(好中球)役の和田雅成、肺炎球菌役の馬場良馬。

仲が良さそうに語り合う白血球(好中球)役の和田雅成、肺炎球菌役の馬場良馬。[拡大]

一方、囲み取材のメンバーの中では唯一のウイルスである馬場が「ウイルスチームの衣装は、この舞台史上もっともお金がかかっています」と語る。和田や君沢から「ほんとだよ!」というツッコミを受けつつも「いや、でもその分、お芝居で還元できればなと。我々はそういうモチベーションでがんばっています。あとは演じる人間次第(笑)」とこだわりを語った。

さらに稽古中のエピソードについて、君沢は「今回、血小板役として本当の子供たちが出ていて。稽古中、みんな最初は緊張してたんですけど、途中から一緒に腹筋しだしたりして(笑)」と血小板を演じた岸田結光、森田恵、木内彩音の様子を振り返る。そして「こっそり『誰が好きなの?』って聞いたんですけど、7歳女子はマーシー(和田)が好きだって(笑)」と裏話を披露すると、和田は「あざーっす!やった!」とガッツポーズ。また七木も血小板たちが癒やしだったと明かし、「血小板ちゃんの3人が稽古場にいるだけで幸せ。心の支え。学校との両立ですぐ帰っちゃったり、遅い時間に来てがんばっていたり。とにかく癒やされてました」と述べた。

最後の挨拶で馬場は「怪人だったり悪役ができるのは役者冥利に尽きる。楽しんで演じたいですし、観客の皆さんに力を貸していただいて、白血球を倒しに行きましょう(笑)」とコメント。また君沢は「今回はお子様用シートもあるので、子供たちが将来演劇をやりたいって思ってくれるような舞台にしたい」と話し、七木は「楽しめるのはもちろん、とにかくお勉強になるお話。観て元気になってくれて、長生きしてくれたらいいな(笑)」と語る。そして和田が「『楽しく学べる』が僕的にはテーマ。演出も脚本もわかりやすくしてくださったので、僕たちはそれを体現して、お客様に一緒に楽しんで学んでいけたら」と本作への思いを語った。

「体内活劇『はたらく細胞』」ゲネプロの様子。

「体内活劇『はたらく細胞』」ゲネプロの様子。[拡大]

「体内活劇『はたらく細胞』」ゲネプロの様子。

「体内活劇『はたらく細胞』」ゲネプロの様子。[拡大]

「体内活劇『はたらく細胞』」ゲネプロの様子。

「体内活劇『はたらく細胞』」ゲネプロの様子。[拡大]

囲み取材ののちに行われたゲネプロでは、開場中や前説の段階から楽しい仕掛けが盛りだくさん。舞台冒頭から細胞たちとウイルスによるアクションシーンが展開され、和田扮する白血球はダガーナイフを手に、次々とウイルスを駆除する。また七木扮する赤血球は体内で迷子になりながらも、仲間たちの助けを借りながら逞しく成長していく。

そのほか作中には個性豊かなキャラクターが続々と登場する。戸谷公人扮する司令官・ヘルパーT細胞の命を受け、君沢扮する“武闘派”なキラーT細胞がウイルスを撃退。また平田裕香扮するマクロファージは、かわいらしい風貌でありながら、ウイルスに対しては躊躇なく刃を向ける。さらに岸田、森田、木内が扮する血小板は、小さな体をめいいっぱい動かし、かさぶたを作って傷を塞ぐ。

さらに太田将熙扮する弱腰なナイーブT細胞、山田ジェームス武扮する自嘲気味な一般細胞、茉莉邑薫扮する好戦的なNK細胞など、ユニークな細胞たちにも注目だ。一方で馬場扮する肺炎球菌、増田裕生扮する化膿レンサ球菌、高木俊扮するインフルエンザウイルス感染細胞、富田翔扮する黄色ブドウ球菌の再現度の高いコスチュームも見どころの1つ。またウイルス役のキャストたちは、巧みな話術を駆使して観客と交流しながら会場を盛り上げた。「体内活劇『はたらく細胞』」は本日11月16日から25日まで東京・シアター1010にて上演される。

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「体内活劇『はたらく細胞』」

日程:2018年11月16日(金)~11月25日(日)
会場:シアター1010

スタッフ

原作:清水茜(講談社「月刊少年シリウス」連載)
演出:きだつよし
脚本:川尻恵太
制作:トライフルエンターテインメント

キャスト

白血球(好中球):和田雅成
赤血球:七木奏音

キラーT細胞:君沢ユウキ
一般細胞:山田ジェームス武
ヘルパーT細胞:戸谷公人
NK細胞:茉莉邑薫
ナイーブT細胞:太田将熙

マクロファージ:平田裕香
制御性T細胞:甲斐千尋
樹状細胞:川隅美慎
B細胞:正木郁
血小板:岸田結光、森田恵、木内彩音

化膿レンサ球菌:増田裕生
インフルエンザウイルス感染細胞:高木俊
肺炎球菌:馬場良馬
黄色ブドウ球菌:富田翔

※高木俊の高ははしご高が正式表記

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(c)清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

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摩耶夕湖(循環器障害 障害者手帳持ち) @maya_yuko

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