実録鉄道マンガ「鉄子の旅」シリーズについて語るトークイベントが、去る2月21日に東京カルチャーカルチャーにて開催された。
鉄道にまったく興味のないマンガ家を、旅の案内人こと鉄道トラベルライターの横見浩彦が日本全国案内する「鉄子の旅」シリーズ。2002年に始動し、
イベントには菊池、ほあし、横見に加え、“元祖テツ編集長”の江上英樹氏、初代編集担当で“2代目テツ編集長”の石川昌彦氏、2代目編集担当の神村正樹氏、女優の村井美樹が出演。連載15周年を迎え、菊池は「正直、15周年にはびっくりというか、世の中信じられないというか……」と切り出し会場の笑いを誘う。また満席の場内を見渡し、「『鉄子』が15年続いたのはこの会場にいる人たちのせい……おかげなので(笑)、責任取って楽しんでいってください」とコメントした。
2代目となるほあしは「私は連載を始めたとき19歳だったんですけど、今は28歳になりまして」と明かし、その歴史の長さに会場からは感嘆の声が上がる。15年間旅をし続けてきた横見も「こんなに続くとは」と驚き、「しかもまた(「鉄子の旅 3代目」が)始まるとは思わなかった。もうしばらく応援よろしくお願いします」と観客へ挨拶した。「新・鉄子の旅」にレギュラー出演していた村井は、「15年もシリーズが続いて、さらに『3代目』が始まって……。いい意味でおかしいんじゃないかって(笑)。そんなおかしさが素敵だと思います」と冗談交じりに笑顔を見せた。また今年1月に結婚を発表した村井に、菊池、ほあし、霧丘から色紙がプレゼントされるサプライズも飛び出した。
さらに江上氏は「こうなったら4代目も5代目も、横見さんの命がある限り」とシリーズ続投に期待を寄せ、「最後をどの駅で迎えるのか、皆さんと一緒に見届けたいと思います」と述べ、会場を賑わせる。続く石川氏も「3代目で終わりと思っておりませんので」と主張。「このイベントを機にまた『鉄子の旅』を盛り上げていければ」と展望を語った。
イベントでは連載開始に至った経緯から、執筆時の裏話まで3時間弱にわたりトークを展開。マンガ本編にも登場した「気を遣って描いた(横見さんの)絵を『オタクみたいじゃないか!』と怒られた」という菊池のエピソードや、「(横見さんのように)ちゃんとしてない大人がいていいんだって。好きなことを続けていればいいんだって知って、人生が変わりました!」というほあしのトークに、会場はたびたび大きな笑い声に包まれていた。スクリーンには旅の写真や映像なども映し出され、それぞれが横見に連れ回された日々の思い出話に花を咲かせた。
なお第3シーズンとなる「鉄子の旅 3代目」は、月刊サンデーGX(小学館)にて連載中。単行本1巻は2月17日に発売されたばかりだ。
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- 鉄子の旅 3代目 横見浩彦+霧丘晶 | 小学館コミック -サンデーGENE-X-
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つくも @tkmkz
紆余曲折ありつつも連載開始から15年続いてるのはなんだかんだ言って凄いと思う。初代・2代目の掲載誌(IKKI)はもう休刊しちゃってるけどね… https://t.co/PfO8oMSZFn