満員御礼ギャグ漫大喜利2。おおひなた感涙のフィナーレ

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おおひなたごうの呼びかけで集まったギャグマンガ家たちが、各々のプライドを賭けてガチンコ勝負を行う第2回「ギャグ漫画家大喜利バトル」が阿佐ヶ谷ロフトAにて7月25日に開催された。

第2回「ギャグ漫画家大喜利バトル」キングの座に輝いたとり・みき。寺田克也より贈呈された勝者の証を掲げる姿は、王者の風格を漂わせている。

第2回「ギャグ漫画家大喜利バトル」キングの座に輝いたとり・みき。寺田克也より贈呈された勝者の証を掲げる姿は、王者の風格を漂わせている。

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エントリーしたマンガ家は、朝倉世界一いしかわじゅん上野顕太郎うすた京介大石浩二喜国雅彦しりあがり寿辛酸なめ子とり・みきピョコタン見ル野栄司、そして主催のおおひなた。第1回大会の8名を大きく上回る、総勢12名が名乗りを上げた。

会場の外にはオープン前から行列ができ、入場すれば立ち見の人垣がバーカウンターを埋め尽くすほどの超満員。司会を務める月刊コミックビーム(エンターブレイン)副編集長、岩井好典氏の進行で選手が迎え入れられた。全員が揃ったところで、対戦カードを決めるくじ引き。うすた、辛酸、おおひなたら有力選手が次々シード入りを果たす、出来過ぎな展開となった。

試合は1対1のトーナメント形式で、裏に控えた3人の審判員が採点を行う。「エクセレント!」で3点、「ベリーグッド!」が2点、「グッド!」で1点、「ネクスト」なら無得点。1試合につき2問が出され、制限時間内に10点先取すると勝利だ。時間切れの場合は得点の多い方に軍配、同点の場合は延長戦が行われる。

実況を担当するのは、週刊ヤングジャンプ(集英社)の編集者、藤原隆博氏。いよいよ始まった1回戦第1試合では、泡沫選手と思われたピョコタンが上野相手に意外な善戦を見せる。「ピョコタンの気合が違いますよ今日は」という実況に、「みんな1回戦で僕と当たりたいと思ってたんですよ」と、自身の前大会1回戦敗退という記録を笑いに変える余裕も。しかし調子に乗るピョコタンを実況が「会話しないでください」とたしなめ、場内に失笑が飛ぶ。結果は5対8で上野の勝利となった。

1回戦第2試合は、とりvs喜国戦。喜国は「ピョコタンとやりたかった」と憂いの表情だ。一方、敗退したピョコタンは「予定通り」と実況席に着き、試合と関係ないドラクエ9の話題を展開。「すでにこの会場で20人とすれ違っている」と嬉しげに語り、実況の藤原に「そんなことだから負けるんです」と呆れられている。とり、喜国はピョコタンを無視して試合に集中。実力の拮抗した試合となるが、軍配はとりに上がった。

続くいしかわvsしりあがり戦は、参戦者の平均年齢をグッと上げたベテラン対決。実況席からは喜国が「優勝者は少年ジャンプで連載ができる」「だから、(去年優勝の)うすた君が連載をやってる」と怪情報を飛ばす中、しりあがりが今大会初のエクセレント回答をドロップした。お題「今まで誰も思いつかなかった、背を伸ばす方法」に対して出された回答「ジャイアント馬場の墓をあばいて骨をくう」だ。猟奇的なアイデアに場内騒然の中、高得点を叩き出したしりあがりが勝利を物にした。

1回戦ラストの第4試合は、緊張からか顔色が優れない大石に対し、リラックスしたムードの朝倉がリード。大石も「お笑いマンガ道場」の土管ネタパロディを繰り出して善戦するが、7対6で朝倉が勝利を挙げる。

休憩を挟みスタートした2回戦は、まさかの大番狂わせが続出。うすた、辛酸、朝倉と、前回の1位2位3位が軒並み敗退した。大会の紅一点、辛酸は得意のオカルトネタでグロ試合を展開し、なかなかの善戦を見せるも、対戦相手しりあがりが今大会2度目のエクセレントを放ち勝利。準決勝にコマを進めたのは、上野、とり、しりあがり、おおひなたの4名となった。

準決勝第1試合は上野vsとり。「悪魔を召還しようと思ったのに、うっかり呪文を間違えて唱えてしまいました。何が起こった?」というお題に、とりが有名人ネタで攻める。「テレビの中の江原啓之が死んだ」でベリーグッド、「水木先生の左手が生えた」でエクセレント。世が世なら訴訟モノのきわどい回答で高得点を稼ぎ、大差でとりが勝利する。

第2試合しりあがりvsおおひなたは、実力の拮抗した乱打戦を見せるもしりあがりに軍配。ファイナリストとなった、とり、しりあがりは共に今大会で3回しか出てないエクセレント回答者で、実力は折り紙つきだ。観客全員が固唾を飲んで見守る中、決戦の火蓋は切って落とされた。

決勝戦のルールは完全決着制。両選手どちらかが15点先取するまで、お題が出され続ける。第1問「大人の階段の踊り場には何がある?」というお題に、しりあがり「ティッシュ」と答え先制点をゲット。「ティッシュはいくらあっても足りないですからね」と、実況席からアダルトな同意が飛ぶ。勢いに乗ったしりあがり「いくつになっても不惑、と書いてある」など、人生の機微を感じさせる回答を連発するがノーポイント。来場者の平均年齢を鑑みて「大人じゃないとわからないよねー」と、ネタの難しさを反省する。

さすがの決勝戦、実力の拮抗した勝負運びで、決着が着かないままお題が消化されていく。判定は厳しさを増し、笑いを起こしても無得点のジャッジに、客席からはざわめきが。さらに第5問が終了した時点で、用意していたお題が尽きるというアクシデントが発生。勝負は想定外の6問目に突入した。

最終問題「あなただけが知っている宇宙人の情報を教えてください」というお題で、勝利を手にしたのはSFマニア、とり。紙にグレイタイプの宇宙人を描き、大きな黒い目の部分が「実は鼻の穴」というネタで見事優勝を飾った。

割れんばかりの拍手の中、出場者全員がステージに上り優勝賞品授与式が行われる。審査委員長の寺田克也が楽屋から現れ、世界で1枚の寺田デザインタオルを贈呈。続いて、ベストアンサー賞に「ジャイアント馬場の墓をあばいて骨をくう」が決定、しりあがりに特製Tシャツが贈られる。

参加者ひとりずつのコメントののち、主催おおひなたによる締めのあいさつが始まった。感動が胸に押し寄せ、涙を堪えるおおひなた。「がんばって!」という声援に応え、言葉を詰まらせながら出場者全員の栄誉を称えた。最後に、第3回ギャグ漫画家大喜利バトルの2010年夏開催を約束して、イベントは幕を閉じた。

今大会の模様はDVD化され、年明けを目処に発売を予定しているとのこと。また、コミックナタリーではリハーサル中のおおひなた、うすた、大石に動画インタビューを敢行した。出演者たちの生の声を、記事末にてご覧いただきたい。

■第2回「ギャグ漫画家大喜利バトル」インタビュー映像

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満員御礼ギャグ漫大喜利2。おおひなた感涙のフィナーレ http://natalie.mu/comic/news/show/id/19118

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