河野謙一(ガンガンONLINE編集長)の2020年イチオシマンガ
「わたしの幸せな結婚」顎木あくみ(原作)、高坂りと(漫画)、月岡月穂(キャラクター原案)
河野編集長コメント:原作小説も併せてシリーズ累計250万部突破の大ヒット作になりました。 特殊な能力を持つ家系に生まれながら、その能力を発揮できない美世は、継母と異母妹に虐げられていた。 その特殊な血の継承を目的に、冷酷と噂の男に嫁ぐことになるが…。 架空の大正時代を舞台に不幸な主人公が少しずつ幸せになっていくシンデレラストーリーです。
窪田健一(ガンガンJOKER編集長)の2020年イチオシマンガ
「賭ケグルイ」河本ほむら(原作)、尚村透(作画)
窪田編集長コメント:今やギャンブル漫画としては業界を代表する感のある本作品が、この数巻で大きく盛り上がっています。第1話で出会った因縁のライバル・夢子VS芽亜里が遂に激突した13巻。そして14巻は生徒会長選挙戦の決着を占う大ボス・定楽乃との戦い。綺羅星のような登場人物たちが、それぞれの誇りを賭けてギャンブルする様は圧巻です。2021年には映画第2弾とスピンオフ「賭ケグルイ双」のドラマ化もあり、今年こそ目が離せない作品です。
下村裕一(月刊少年ガンガン編集長)の2020年イチオシマンガ
「おじさまと猫」桜井海
下村編集長コメント:ペットショップで売れ残っていた一匹の成猫。日に日に値段が下げられて、客に見向きもされずにいたある日、その猫は一人の男性と出会います。誰かに愛されたかった猫とおじさまとの日々が丁寧に描かれた物語、泣いて笑って、そして心がほっこり温まります。単行本の累計は170万部を突破し、実写ドラマ化もされて大注目のこの作品、未読の方はぜひご一読ください。
小泉浩志(ビッグガンガン編集長)の2020年イチオシマンガ
「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」長田悠幸×町田一八
小泉編集長コメント:お祭り騒ぎのお題にピッタリなのは「SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん」! 某超有名ギタリストの霊に憑りつかれた女教師が学生達とバンドを組んで伝説をつくろうとする、熱い音楽青春マンガです。 注目は音のないマンガなのにライブ会場の熱さまで伝わってくるような驚きの演出の数々。巻を追うごとに増すその熱量は、フェスのない今のご時世に、読者をあのお祭り騒ぎの興奮へと誘ってくれますよ! 画像の最新16巻(2/25発売)まで一気読み推奨!!
望月(月刊Gファンタジー編集長)の2020年イチオシマンガ
「東京エイリアンズ」NAOE
望月編集長コメント:サバイバルゲームをテーマにした大ヒットコミック「青春×機関銃」のNAOE先生が放つ最新作。数百年前から地球に来訪している宇宙人達。彼らの行動を管轄し、時には捕縛、強制送還も行う秘匿組織「AMO」。9年前、凶暴な宇宙人「ハクギン」に父を殺された主人公・郡司晃。彼と同じ高校一年生で、AMOに所属するクールイケメン天空橋翔。魅力的なキャラクターと設定に加え、前作からさらに進化したアクション描写。宇宙人との、時にはハードなバトル、時にはハートフルな交流。見せ方の緩急が巧みで、一読者として大いに引き込まれる作品です。
中川健(マンガUP!編集長)の2020年イチオシマンガ
「エリスの聖杯」常磐くじら(原作)、桃山ひなせ(漫画)、夕薙(キャラクター原案)
中川編集長コメント:マンガUP!というと男性向け異世界転生作品のイメージが強いかもしれませんが、女性向けのファンタジー作品も充実しています。その中での一押しがこの「エリスの聖杯」。誠実だけが取り柄の地味な子爵令嬢コニーと、10年前に処刑された希代の悪女スカーレット・カスティエル。出会うはずのない二人がとある夜会で遭遇した時、スカーレット処刑の謎をめぐる物語が動き出します。利害関係から始まった二人の関係は、やがて大切な絆で結ばれた真の相棒(バディ)へと成長し、過去から続く巨大な陰謀と対峙していくことに…。貴族社会の闇から生まれる愛憎劇、群像劇のヒューマンドラマに、クライムサスペンスやミステリーの要素も加わり、更にはほのかな恋愛と盛り沢山! 「薬屋のひとりごと」のような謎解き要素のある物語が好きな方には特におススメな、読みだしたら止まらない「魔性の物語」です!
石純一郎(ヤングガンガン編集長)の2020年イチオシマンガ
「デッドマウント・デスプレイ」成田良悟(原作)、藤本新太(作画)
石編集長コメント:幾多の死地を踏み越えた最強の聖職者と希代の死霊術士の戦いは、新たな舞台『新宿』へと誘われる──。[デュラララ!!]の成田良悟先生が、藤本新太先生と紡ぐ「『逆』転生」ノワールファンタジーです。稀代の群像劇の名手・成田先生が紡ぎだすエッジな魅力溢れるキャラを、藤本先生の流麗な画力が昇華させた本作。まずは衝撃の第1話から。“心がお祭り騒ぎになる”こと請け合いです!
高見澤明良(ストーリアダッシュ編集長)の2020年イチオシマンガ
「魔法少女にあこがれて」小野中彰大
高見澤編集長コメント:魔法少女が大好きなのに悪の組織の女幹部に選ばれてしまったヒロインが、魔法少女を痛めつけていく中でサディストとしての才能を開花させるのですが、彼女が繰り出すフェチでエロいお仕置きにゾクゾクさせられています。SM趣味がない方もちょっと目覚めてしまうレベルでは!? 最近はお仕置きだけでなく、悪の幹部同士での激しいバトルシーンも必見。最新話から新章に突入しており、ますます目が離せません!!
佐野宣人(週刊漫画ゴラク編集長)の2020年イチオシマンガ
「ガンニバル」二宮正明
佐野編集長コメント:マツリー開催、おめでとうございます! 私の2020年イチオシ作品は「ガンニバル」です。二宮正明が圧巻の筆致で送る本作では、狂気に満ちた祭りが描かれています。山間の村・供花村で駐在として暮らすことになった大悟。しかしその村では、食人の疑いがあった…。大悟とその家族が直面する、狂気が満ちた村で行われる“祭り”。息もつかせぬ緊迫感と圧倒的狂気、分断の世を活写した今最も危険な漫画、ぜひ読んでみてください。
佐藤一哉(花とゆめ編集長)の2020年イチオシマンガ
「顔だけじゃ好きになりません」安斎かりん
佐藤編集長コメント:インスタ等、SNSで画面越しに見かける超絶イケメン…。女の子は誰しもそんな美男子の事が気になった事があるはず…! もしもリアルにそんな彼と、SNSの運営側、つまり中の人としてお近づきになれたら…!? SNS全盛、スマホ世代のドツボを突いた話題作! 2020年12月にコミックス1巻が発売され、発売後2週間で2度の大量緊急重版が大決定!&電子版も絶好調! 貴女の心をお祭り騒ぎにさせる花とゆめからのイチオシ作です!!
武田直子(メロディ編集長)の2020年イチオシマンガ
「かげきしょうじょ!!」斉木久美子
武田編集長コメント:歌劇音楽学校を舞台に少女たちが夢に向かってひた走る、スポ根要素もあるアツい作品が『かげきしょうじょ!!』です。夢は時に苦しくもがき手に入れるもの…。天真爛漫な主人公のさらさとクールな愛の成長も見ものですが、同期生や先輩にも魅力的なキャラが盛り沢山! タイプの違う彼女たちが抱える悩みにも共感しまくり、心がお祭り騒ぎになる推しキャラが見つかることを約束します▼ 今年アニメ化も決定している大注目作です!
永島隆行(ヤングアニマル編集長)の2020年イチオシマンガ
「数学ゴールデン」藏丸竜彦
永島編集長コメント:久しぶりに全力で主人公を応援したくなった漫画。圧倒的な熱量に感化されてしまったようだ。数学オリンピックを目指す少年少女たちの物語。個性豊かなキャラ達による問題へのアプローチが面白く、泥臭さや天才的なひらめき、作り手との駆け引き、そして解けた時の「すげえ気持ちいい」感覚を一緒に体感できる。完全にスポーツの名シーンと一緒だ。勉強というより挑戦という言葉がふさわしい。数学が苦手な人ほど読んで衝撃受けてハマると思う。“ブレずに変わっていく”熱い主人公をぜひ応援していきたい!
鈴木浩介(LaLa編集長)の2020年イチオシマンガ
「機械じかけのマリー」あきもと明希
鈴木編集長コメント:元天才格闘家のマリー(無表情)の新しい仕事は、大財閥の御曹司・アーサーの専属メイ ド。しかも人間嫌いな彼のために、ロボットのフリで!? 無理あるだろ!!っとツっこみたくなりますが、アーサーの人間に対する冷酷さとマリーへの溺愛っぷりのギャップに笑い、無表情の裏に隠さざるを得ないマリーの恋心にキュン▼ 次々襲い来る暗殺者を一蹴するマリーの強さにスカッと! マリーってボディガードじゃなくてメイドだよな、とか細かい事はどうでもよくなる驚きの面白さです!
鈴木緑視(ヒーローズ編集長)の2020年イチオシマンガ
「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」柴田ヨクサル(漫画)、石森プロ・東映(協力)
鈴木編集長コメント:40歳になるまで『仮面ライダーになりたい』という夢を持ち続けた(?)オジサンの物語です。えっオジサンが主人公?と思われる方、一話で良いので読んでみてください。オジサンの哀愁に、想いに、引きずり込まれ…、二話目を読んでいるはずです。そして、気付いたら東島丹三郎というオジサンの沼にはまっているはずです。仮面ライダーをずっと描きたかった柴田先生の長年の想いがたくさん詰まっており、その表現力・構成力に圧倒され、加えて、強い個性を持ったオジサン達のキャラに、笑わされ、驚かされ、(心を)泣かされます。仮面ライダーファンの方には勿論、そうでない方、子供の頃なにかのキャラクターに憧れていた方、2021年に大きく飛躍するこの作品を『必読すべき』と私はお勧めします。
毒島由人(月刊アクション編集長)の2020年イチオシマンガ
「カワセミさんの釣りごはん」匡乃下キヨマサ
毒島編集長コメント:ボッチで料理好きなカワセミと釣り好き田舎ヤンキー(?)のミサゴが繰り広げる女子高生釣り&料理マンガ。魚や釣り具、料理の描写がとても丁寧で、グルメもの、釣りものとしてもしっかり楽しい。しかし本作のいちばんの見どころはやっぱりヒロイン。見た目も中身も凸凹なカワセミとミサゴのコンビが、アウトドアライフを通じて互いの足りないパーツを埋め合っていく青春っぷりが心地いい。二人が(友情的に)いちゃつく様子は読んでて思わずニヤニヤしちゃいます!
三田村優(漫画アクション編集長)の2020年イチオシマンガ
「みかづきマーチ」山田はまち
三田村編集長コメント:新人・山田はまち先生の初連載となる本作は、音楽と動く隊列から成るマーチングバンドを題材にした王道青春漫画。やりたいことが見つからない東京の女子高校生・美月が、叔母が住む秋田で“8分間の総合芸術”に出会い成長していく姿に、心が熱くお祭り騒ぎになること必至です。1巻は発売即重版&秋田県内では各種ランキングを席巻、1月28日に最新3巻が発売されたばかりなので、まだご覧になってない方はこの機会に是非!
吉本美雅子(COMICメテオ・ポラリス編集長)の2020年イチオシマンガ
「でこぼこ魔女の親子事情」ピロヤ
吉本編集長コメント:年齢差は200歳超、でも見た目はまるで逆。そんな魔女と人間の母娘、アリッサとビオラが森の仲間達と繰り広げるお祭り騒ぎの毎日。「不死から目線のフェニックス」「童貞クソエルフ」etc…ピロヤ先生の研ぎ澄まされたセンスから繰り出されるパワーワードに笑いが止まらない! どこを開いても笑顔になれる1冊です。4~5月の緊急事態宣言時の発売にもかかわらず、版を重ねる抱腹絶倒のピロヤワールド。テンションアップにもオススメです。
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読んだことない漫画ばかりで読み応えがあったのでメモとして残しておく。
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