染谷俊之「剣豪将軍義輝」公開稽古で「思いっきり生き抜きます」と宣言

12月に上演される「剣豪将軍義輝～戦国に輝く清爽の星～」の公開稽古が、先日11月29日に行われた。

本作は、教科書には載らないような歴史上の出来事を面白く表現する「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の第3弾。将軍でありながら、戦乱の世を無双の剣士として生きた足利義輝の生涯を描く、宮本昌孝の長編歴史小説が原作だ。

公開されたのは、染谷俊之演じる義輝が初陣で大敗し逃げ惑うシーンと、加藤梨里香演じる真羽との再会シーン。染谷をはじめとするキャストが激しく斬り合い俊敏に動き回る、迫力の稽古が行われた。

稽古後の囲み取材には、染谷と加藤のほか、植田圭輔、星野真里、新垣里沙、山崎樹範が参加。染谷は「舞台上で思いっきり生き抜きます」と宣言。「剣の力で将軍家を取り戻す成長の物語。個性的なキャストやキャラクターをぜひご覧ください」と呼びかける。

伝説の剣豪・塚原卜伝の弟子である松岡兵庫助を演じる植田も「足利義輝の成長が見どころ」と続け、「自分自身としてもこれほど激しい殺陣は初めて。今まで見たことがない姿を見せられると思います」と力強く語った。

加藤は「1幕と2幕で大きく変わるところが見どころ」と自身の演じるヒロインについて紹介。倭寇の娘を演じる梅花役の星野は「役が本当に染谷くんに合っている。公演まで一致団結して作品を作り上げたい」と笑う。

義輝が慕い続ける乳母・お玉役の新垣は「義輝の背中を押して、包み込む空気感をだしたい」とコメント。将軍家に反逆する敵対勢力の筆頭・三好長慶役の山崎は「足利家の家臣でありながら、常に次の一手を打とうと下剋上を狙っている」と自身の役どころを紹介したあと、吉井怜との結婚に触れ「家族を養う立場となったので気合いが入っています！」と意気込み、記者たちの笑いを誘った。

前後編の2部構成となる「剣豪将軍義輝～戦国に輝く清爽の星～」前編は、12月8日から14日まで東京・EX THEATER ROPPONGIにて、後編は2017年初夏に上演予定だ。