バンド史上2度目となる男性限定ライブは、3月18日に大阪IMPホールと25日に川崎CLUB CITTA'にて実施。通常の公演では女性ファンの比率が高いが、今回のライブはフロアを見渡すかぎり男性ばかり。血気盛んな男性ファンは、スペシャルゲストとして参加したBoo(MTV)のDJでテンションを上げていった。LINKIN PARKやNINE INCH NAILS、MARILYN MANSONなどがかかると、フロアからは野太い歓声が挙がり、最後のSLIPKNOTで会場にはoiコールが鳴り響くこととなった。BooがDJブースから降りると、早くもフロアからはDIR EN GREYコールが。いつも以上にトーンの低いコールからも、今日が普段のライブとはひと味違ったものになることは想像できた。
ニューアルバム「UROBOROS」同様に、オープニングSE「SA BIR」が大音量で流れ始めると、会場の熱気はよりヒートアップ。DIR EN GREYコールもさらに大きくなっていき、ステージにはいよいよメンバーが登場した。メンバーはガッツポーズなどで男性ファンを煽り、最後に京(Vo)がステージに現れると、ライブのオープニングナンバー「VINUSHKA」がスタート。フロアの男性ファンからは早くも大合唱が巻き起こり、これだけでもいかにこの日を待ちわびていたかが伺えた。スローパートからテンポアップするパートに移ると、フロアにはいくつものモッシュピットが発生し、多くのファン/関係者が驚いたはず。さらにクラウドサーフするファンも次々に現れ、海外のメタルバンドのライブと同じような光景を目にすることができた。
ライブはこの後も、新作「UROBOROS」からのナンバーを中心に展開。京が「オトコーッ! ぜんぜん聞こえねぇぞ!」と叫ぶと、フロアからはより野太い歓声が沸き起こった。さらに曲間ではメンバーの名前を叫ぶ男性ファンの姿も見受けられ、いかにこのバンドが会場にいる男性ファンから愛されているか、たっぷり体感することができた。
アンコールでは、このスペシャルライブにふさわしい懐かしいナンバーを連発。「CHILD PREY」からひたすらアッパーな曲が続くものの、京は「お前らもっと、(胸を叩き)ここでかかってこい!」とフロアを挑発。汗だくの男性ファンはこの声に、さらに大きな歓声と思い思いの動きで応えた。最後には3枚同時発売のメジャー・デビュー・シングルのうちのひとつ「残-ZAN-」が繰り出され、会場の盛り上がりはクライマックスに突入。曲のエンディングではToshiya(B)が背中から客席に飛び込んだり、薫(G)がギターをフロアに投げ込むなど、メンバーからもその興奮ぶりが伺えた。
約2時間におよぶ男性限定ライブが終了しても、フロアからは大きな拍手とDIR EN GREYコールが鳴り止まない。なかなか会場を去ることができないファンの姿から、この日のライブがいかに充実したものだったかを理解することができた。今回、会場に足を運ぶのを躊躇した男性ファンは、ぜひ次の機会には迷わず参加して、この熱い盛り上がりを体感してほしい。
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