音楽ナタリー

acid android、2013年初ライブで新曲含む濃密ステージ

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acid androidがワンマンライブ「acid android live 2013」を、4月20日に東京・LIQUIDROOM ebisuで開催した。

昨年11月に東名阪で行われたツアー「acid android live 2012」から約5カ月ぶり、今年初めてのライブとなったこの日は、サポートにKENT(G / Lillies and Remains)と山口大吾(Dr / People In The Box)が参加。3人体制で1時間強にわたる濃密なパフォーマンスを展開し、満員のオーディエンスを圧倒した。

ライブのオープニングを飾ったのは「i.w.o.m.f.p.p just an android」。強めのリバーブがかかったyukihiroのボーカルや、音圧を高くしたトラックが場内にうねるようなグルーヴを作り出していく。続く「balancing doll」でyukihiroは拳をフロアに向けると、明滅するライトを浴びながら歌声を響かせた。acid androidのライブはMCやインターバルを挟まないストイックな構成が基本だが、この日は普段以上にタイトに進んでいく。序盤ではエレクトロ色を強めた「clockwork dance」、無機質な雰囲気を際立たせた「gamble」など各曲で新たなアレンジが随所で光り、現在のacid androidのモードを提示する。

また感情を抑えたボーカルの印象も強いyukihiroだが、「unsaid」や「purification」ではときおりマイクを両手で包み込み、メロディアスなサウンドに乗せて情感豊かな歌声を聴かせる。さらにゴシックテイストのトラックが魅力の「double dare」や「pause in end」では、粘り着くような声を絡ませるなど、ボーカリストとして進化も伺わせていた。

後半では「egotistic ideal」を皮切りにライブの定番曲が続くと、熱気がじわじわと高まっていく。中でも山口のドラムをフィーチャーした「violator」はフロアが大きく揺れ、yukihiroの歌声も鋭利さを増して響いた。しかしダンサブルなムードから一転して、そのあとで披露されたのはドラマチックなトラックと叙情的な歌を軸にした新曲。オーディエンスは初めて聴く曲にじっくり耳を傾け、曲が終わると厳かな拍手をステージに送った。

16曲をノンストップで届けたyukihiroは、このあと一瞬だけ観客に背を向け一息入れる。そしてKENTの弾くなめらかなギターから「let's dance」へと流れ、鋭利なサウンドで再び会場を狂騒状態へと導いていった。最後の1音が鳴るや否やyukihiroは軽やかにマイクを放り投げステージを颯爽とあとにする。残されたオーディエンスは、客電が点いたあとも拍手と歓声をしばらく上げ続けていた。

acid android「acid android live 2013」
2013年4月20日(土)@東京都 LIQUIDROOM ebisu公演

01. i.w.o.m.f.p.p just an android
02. balancing doll
03. clockwork dance
04. gamble
05. intertwine
06. defunct
07. mode inversion
08. unsaid
09. double dare
10. pause in end
11. purification
12. swallowtail
13. imagining noises
14. egotistic ideal
15. violator
16. new song(仮タイトル)
17. let's dance

※記事初出時、一部曲名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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