高城晶平(Vo)によると、ceroは1stアルバム「WORLD RECORD」において「雨の降り続ける街が、やがて洪水に見舞われ、ほんの小旅行のつもりだった小舟は、思いもよらぬ大航海の旅にでることになる」という展開を考えて、停電や洪水、都市の崩壊をテーマに曲を制作。その後に起こった東日本大震災が自らの作り上げた架空のパラレルワールドに酷似していたことから、一時は自分たちの世界観をその方向に寄せるのはやめようと思ったという。
しかし彼らは「想像の世界においても、人は責任を負わなければならない」と考え、自分の構想するパラレルワールドの行く末を全うすることを決意。映画「崖の上のポニョ」のような洪水後に訪れる神話的なユートピアをイメージし、自然の猛威と人の生活とが奇跡的なバランスで共存しているような、希望のシティポップを作ることを念頭に曲作りを再開させた。
今回のアルバムに収められるのは、既に「WORLD RECORD」の制作終了時に完成していたという「cloud nine」「スマイル」「大洪水時代」をはじめ、ライブで好評を博している曲を多数含む11曲。収録曲のビデオクリップとして現在、アルバムの世界感とシンクロした映像が制作されている。9月上旬にはアルバム特設サイトの開設も予定。さらに全国各地でのリリースツアーの開催も予定されている。
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音楽ナタリー @natalie_mu
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