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RHYMESTER、20周年は客演祭り&4年ぶりアルバム発表

昨日11月29日、RHYMESTERの結成20周年記念ライブ「R-20 ~RHYMESTER 20th.Anniversary~」が東京・JCBホールにて行われた。

今回のライブは2部構成になっており、1部はRHYMESTERをリスペクトする後輩たちや親交の深いアーティストによるRHYMESTERのカバーライブ。2部はRHYMESTERのライブステージが展開された。

ライブはクレイジーケンバンドの横山剣による開会宣言でスタート。「ONCE AGAIN」のイントロと共にステージの幕が落ちてRHYMESTERの3人が姿を現すと、超満員のフロアは大歓声に包まれる。1曲目を歌い終えたところで再度横山が登場。「これまでのたゆまぬ努力を称えて……」と3人に記念盾を手渡し、20周年の祝福ムードをより一層盛り上げた。

その後は第1部の“RHYMESTERトリビュートライブ”が始まり、TARO SOULKEN THE 390サイプレス上野とロベルト吉野COMA-CHIDABO、MELLOW YELLOWと実力派ラッパーたちが次々に登場。オリジナルアレンジも随所に光らせながらRHYMESTERの名曲をカバーした。また、それぞれのパフォーマンスが終わるごとにステージが回転し、部屋風のセットとソファに座ったRHYMESTERが現れる。「徹子の部屋」さながらの会談タイムが設けられ、選曲されたトリビュート楽曲についての話題や若き日の思い出エピソードなどの爆笑トークを繰り広げた。

そして第2部・RHYMESTERのライブステージでは「R.E.S.P.E.C.T」や「ザ・グレート・アマチュアリズム」といった定番曲に加えて、冒頭にも登場した横山剣を迎えての「肉体関係 part2 逆featuring クレイジーケンバンド」、今年発表した新曲「付和Ride On」もパフォーマンス。20年間の人気ナンバーを凝縮した贅沢なセットリストを展開し、キング・オブ・ステージの力量をいかんなく発揮した。本編ラストは、現在制作中だというニューアルバムに収録される「ラストヴァース」を初披露。フロアでは、力強い信念をまっすぐに歌う3人の姿に感涙するファンの姿も見られた。

「今日はアンコールしておいたほうがいいよ!」という宇多丸の前フリもあり、止まないアンコールの声に応えて再度登場した3人。忌野清志郎とのコラボ曲「雨あがりの夜空に35」ではその共演映像がモニターに映し出され、宇多丸が「清志郎さんが亡くなってからこの曲をやるのは初めてです。清志郎は死なねぇ、心の中にいる!!」と叫ぶと会場全体が一体となって声を上げた。最後は「日本のヒップホップの歴史を知ってるやつどんだけいるんだ!? 今からすごいことになるからチビらないように覚悟しろよ!!」と煽って、「ONCE AGAIN Remix」を歌い始める。すると曲が進むごとにDABO、TWIGY、そしてZEEBRAがステージに乱入。まさに日本のヒップホップ界をけん引する重鎮たちの競演を前にして、オーディエンスは熱狂の渦に包まれた。

最後まで貫禄のステージングを見せつけたRHYMESTER。ステージに幕が下りた後は、4年ぶりのニューアルバム発売がモニター映像で発表された。2010年2月3日リリースとなる7thアルバム「マニフェスト」は、シングル「ONCE AGAIN」に続いて外部プロデューサーを多数起用した意欲作。ベテランから新進気鋭の若手DJまで幅広いクリエイターがプロデュースした全13曲に加えて、初回盤には今回のライブで披露された「ONCE AGAIN Remix feat.DABO,TWIGY,ZEEBRA」も収録される。また、新曲「ラストヴァース」は12月16日から着うた配信が決定しているので、ライブの興奮を追体験したい人はもちろん、会場に行けなかったファンもぜひチェックしよう。

※記事初出時一部表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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