帰ってきたロックスター！フルカワユタカ、ソロライブでドーパン曲解禁

フルカワユタカが5月17日、東京・WWWにてワンマンライブ「無限大ダンスタイム2015」を開催した。

「みんなの頭の中にいる、ロックスター“古川裕”とセットリストでステージに戻ります」との告知とともに開催が発表されていたこのライブ。当日の会場は“ロックスター”の復活を見届けに集まったファンで超満員となった。

サポートメンバーの村田シゲ（B / □□□、CUBISMO GRAFICO FIVE、Circle Darko）、新井弘毅（G / alice in underground）、カディオ（Dr / QUATTRO）、SIM（Cho / NILE LONG）とともにフルカワがステージに姿を現すと、フロアからは割れんばかりの大歓声が起こる。そんな中で1曲目「Crazy」のイントロが鳴り響き、まさかのDOPING PANDA曲始まりにオーディエンスは狂喜。さらに「GAME」「Lost & Found」と立て続けにドーパンのナンバーが披露され、会場の熱気は急上昇した。

フルカワがドーパンの曲をライブで演奏するのは、2012年4月にバンドが解散して以来3年ぶり。大興奮の観客に向けてフルカワは「ロックスターを待ってたかい？ 一番待ってたのは俺かもしれないけどね」と挨拶し、「最高！」というファンの声に「最高だよ、俺が作った曲は最高ですよ！（笑）」と返して笑わせる。さらに「今回ね、無限大なんとかだの、なんとかダンスタイムだの銘打ってるということは訪れるわけですよ、あの時間が」と、ドーパンのライブではおなじみだったアッパーチューンのノンストップ演奏「無限大ダンスタイム」の訪れを示唆し、ファンの期待をさらに煽った。

そしてフルカワは「俺が今、このメンバーたちとどんな曲をやってるかも聴いてほしい」と話し、バンド解散後に発表してきたソロ曲を演奏する。カディオが叩くドラムがフロアを揺らすダンサブルなナンバー「Beast」、フルカワと新井が奏でるエッジィなギターフレーズが印象的な「スローモーション」と、ドーパンの曲とはまた異なる魅力を持つ楽曲で観客を魅了。「ボクは少しズルくなる」「眠りたくない夜は」とラブソングを2曲披露すると、フルカワは「ソロではバラードが多くて、歌詞にも思いを込めて作ってるんだけど……いや、昔は何も考えてなかったわけじゃないよ！（笑）とにかくそういう気持ちなんで、歌詞も聞いてもらえればなと思ってます」と語った。

柔らかなアンサンブルが会場を包む「fairy tale」のあと、アッパーな「too young to die」が演奏されると場内の空気が変化。ここで「無限大ダンスタイム」の始まりを告げるSEが鳴り響くと、オーディエンスは絶叫して拳を挙げる。「YA-YA」「The Fire」「Hi-Fi」と強力なナンバーが次々と繰り出され、フロアは狂乱状態に。「Transient Happiness」のアウトロではフルカワが華麗なタッピングを披露し、「beat addiction」は低音を強調したアレンジで観客をさらに踊らせる。ラストは「MIRACLE」で締めくくられた。

アンコールの声に応えて1人でステージに登場したフルカワは「今回はこの1本しかないからね。この1本に賭けてるって思いがあるんだよ。半年かけて準備してきたけど、思ったよりつらいな（笑）。でも楽しかった、ありがとうね」とファンに挨拶した。そしてアコースティックギターを抱えたフルカワは、弾き語りでドーパンの曲を歌う。「Lovers Soca」を軽やかに弾き語ったあと、ドーパン時代の曲をソロ活動開始後にリメイクした「Can't stop me」、さらに「It's my life」を歌い、オーディエンスを楽しませた。

ここで再びサポートメンバー全員がステージに現れ、フルカワのソロナンバー「farewell」をパフォーマンス。温かみのあるこの曲でゆったりとエンディングを迎えるかと思いきや、フロアに背を向けたフルカワが鳴らし始めたのは1曲目でも演奏した「Crazy」のイントロ。再びテンションが上がるファンに向け、フルカワは出だしを「I am sorry me ミラクル起こしちゃってさ」と変えて歌い、さらに盛り上げた。熱狂のうちに曲が終わると、フルカワは笑顔で「また会おうぜ！」とファンとの再会を近い、ステージをあとにした。