ROTTENGRAFFTY、感動と熱狂の15周年ツアー完結「ほんまに幸せ」

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ROTTENGRAFFTYが11月21日に東京・Zepp Tokyoにて全国ツアー「15th Anniversary TOUR“ROTTENGRAFFTY”」の最終公演を開催した。

ROTTENGRAFFTY「15th Anniversary TOUR “ROTTENGRAFFTY”ONEMAN SERIES」東京・Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by HayachiN)

ROTTENGRAFFTY「15th Anniversary TOUR “ROTTENGRAFFTY”ONEMAN SERIES」東京・Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by HayachiN)

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NOBUYA(Vo)(Photo by HayachiN)

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N∀OKI(Vo)(Photo by HayachiN)

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侑威地(B)(Photo by HayachiN)

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このツアーはバンドが結成15周年を迎えたことを記念して10月から行っていたもので、東京、大阪、愛知ではワンマンライブが実施された。場内が暗転すると、ステージ前の紗幕にバンドが結成された1999年からの年号がビデオクリップのワンシーンとともに映し出される。そして「2014」で観客から大歓声が上がり、「Are you ready?」という言葉と15秒前からのカウントダウンが。カウントが0になったのと同時に「世界の終わり」のイントロが始まり、NOBUYA(Vo)のシャウトを合図に幕が落ちる。バンドの繰り出す轟音が場内に充満し、オーディエンスは一気にヒートアップした。NOBUYAは「ついに、ついに、このときがやってきました! 俺たちROTTENGRAFFTYの15年分の魂受け止める覚悟できてんのかー?」とファンを煽り、N∀OKI(Vo)は満員となったZepp Tokyoを見渡し「なんやこれはー!」と興奮を露わにした。

5人は15周年記念ライブらしく「銀色スターリー」「THIS WORLD」「ケミカル犬」と新旧のキラーチューンを次々とプレイ。NOBUYA、KAZUOMI(G, Programming)、侑威地(B)はプレイしながらヘドバンやジャンプを繰り返し、HIROSHI(Dr)はバンドのアグレッシブな演奏をパワフルに支える。NOBUYAとN∀OKIがフロアに飛び込むなど、ライブは序盤から大盛り上がり。「D.A.N.C.E.」ではフロア上方のほか、ステージ横にも用意された計3台のミラーボールが回り、続く「STAY REAL」ではステージ後ろに掲げられたバンドのロゴをレーザーがなぞるなど、さまざまな演出が会場をカラフルに彩る。またスモークや火柱なども登場し、バンドは迫力あるパフォーマンスでファンを魅了した。

中盤、NOBUYAが「本当にすげーなー、Zepp Tokyoって」と感慨深く語り始め、結成してからの15年を振り返る。彼はインディーズで音源を出し始めた頃の話、メジャーとの契約が切れ音源を出すことができなかった4年間の苦しみ、4年間を支えてくれた盟友への感謝などを熱弁した。そして5人は2004年にリリースされた1stアルバム収録曲「Synchronicitizm」をドロップ。星空のようなライティングの中、浮遊感のあるサウンドが広がった。和風なギターイントロから始まった「響く都」ではN∀OKIがマイクを置き、肉声でコール&レスポンスを行う一幕も。さらに「かくれんぼ」「零戦SOUNDSYSTEM」の2曲ではゲストにKIREEKのDJ YASAを招き、バンドの重厚なサウンドと DJ YASAのクラッチの絶妙なコラボを聴かせた。

KAZUOMI(G, Programming)(Photo by HayachiN)

KAZUOMI(G, Programming)(Photo by HayachiN)[拡大]

HIROSHI(Dr)(Photo by HayachiN)

HIROSHI(Dr)(Photo by HayachiN)[拡大]

終盤にはKAZUOMIが「ずっとあなたたち1人ひとりに贈る言葉を考えてたんだけど、ほんまにありがとうしか出てこうへん」とMCを始める。そして「あなたたちがこれまでどんな人生を歩んできたのか、これから先どんな人生を歩んでいくのかはわからないけど、悲しいときとか苦しいとき、またはうれしいとき家族や恋人に会いたくなるように、俺たちROTTENGRAFFTYがそういう存在になれたらうれしいと思います」とファンへ真摯に語りかける。さらに彼は言葉を続け、ファンはKAZUOMIによる珍しく長いMCにじっと耳を傾けた。そしてKAZUOMIが「次の曲はみんなの人生に捧げたいと思います」と言い、バンドは明るく照らされたステージで「Walk」をプレイ。細かい泡が雪のように舞う演出も施され、場内は感動的なムードに包み込まれた。

アンコールでは侑威地とHIROSHIもファンへ感謝の気持ちを語る。侑威地は自身の胸の内を吐露したあと「ありがとうだけやとおもろないなと思って……。愛してます」と口にした。HIROSHIは事前に書いてきたという手紙を読み上げる形で感謝を伝える。そしてNOBUYAが改めて「ROTTENGRAFFTYを15年間やってこれてほんまにうれしいです。幸せです」と口にして、5人はライブを再開。「Bubble Bobble Bowl」ではN∀OKIの指示により、フロアのファンがブロックごとに大移動。2階席の観客も全員が下手側に寄るなど異様な光景にメンバーもファンもさらに熱狂する。N∀OKIが「まだまだ行こう。夢の先まで見に行こう」と力強く語り、ライブは「切り札」でフィニッシュ。かと思いきや、ステージはオレンジと青のライトに照らされ、みたびメンバーが登場する。喜ぶファンを前に5人は「TIME IS OVER」と「毒学PO.P 革新犯」を連発。最後は盛大なシンガロングが場内に響き渡り、「15th Anniversary TOUR “ROTTENGRAFFTY”」は感動と熱狂に包まれたまま幕を閉じた。

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ROTTENGRAFFTY「15th Anniversary TOUR “ROTTENGRAFFTY”ONEMAN SERIES」
2014年11月21日 Zepp Tokyo セットリスト

01. 世界の終わり
02. 独奏グラフィズム
03. 銀色スターリー
04. 暴イズDEAD
05. ill-usion
06. I & I
07. THIS WORLD
08. 灯
09. 鬼ごっこ
10. ケミカル犬
11. D.A.N.C.E.
12. STAY REAL
13. Synchronicitizm
14. 響く都
15. かくれんぼ
16. 零戦SOUNDSYSTEM
17. 夕映え雨アガレ
18. Error…
19. Walk
20. Familiarize
21. 金色グラフティー
<アンコール>
22. マンダーラ
23. Bubble Bobble Bowl
24. 切り札
<ダブルアンコール>
25. TIME IS OVER
26. 毒学PO.P 革新犯

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