ソロとしてファンの前でパフォーマンスをするのは2年ぶりとなったTETSUYA。誕生日当日に行われた公演には、彼をお祝いしようと各地から多くのファンが集まり、場内は終始温かなムードに包まれていた。なおこの日は2ステージが行われ、それぞれ異なるセットリストで展開された。この記事では1stステージの模様をレポートする。
場内が暗転すると観客が持っていたサイリウムに光が灯り、フロアがカラフルに染め上げられる。その後、オープニング映像を経て、水色と白のストライプのロングジャケットに黒いパンツ姿のTETSUYAが現れると、彼を祝福するように大きな拍手と歓声が響きわたった。待ちわびたファンのために彼は、1曲目として「EDEN」をプレゼント。Juicy-Bananasの5人が奏でる骨太なバンドサウンドに、高く伸びやかな歌声を重ねていく。続けて低い声で歌い上げる「Can't stop believing」や、軽やかなドラムが口火を切る「Fantastic Wonders」と2ndアルバム「COME ON!」からの楽曲を立て続けにパフォーマンス。タイプの異なる楽曲を次々と歌い上げ、ボーカリストとしての進化を観客にアピールしていった。
映像演出を挟んで始まった次のブロックでは、「蜃気楼」「TIGHTROPE」といった激しいナンバーを情熱的に歌い上げフロアの熱狂に拍車をかけたかと思えば、キュートなラブソング「lonely girl」でチャーミングな一面を披露し観客を魅了。「全員がそろってリハーサルをしたのは1回のみだった」とTETSUYAは語っていたが、バンドメンバーとの息もぴったりで笑顔でアイコンタクトを取ったり、ときに触れ合ったりしながらセッションを繰り広げた。
中盤を飾ったのは、シンプルなアンサンブルがTETSUYAの歌を引き立てた「wonderful world」や、まばゆい照明のもとで低く艶のある歌声が響いた「WHITE OUT」など。そしてTETSUYA流パーティチューン「Are you ready to ride?」では、ゴキゲンなサウンドに合わせてSP風のダンサーが登場しコミカルに踊り、TETSUYAやバンドメンバーもステージをくまなく動き回りながら伸びやかな歌声で観客を惹き付けた。
MC一切なしのストイックな内容から一転して、終盤はアットホームなムードが漂う内容に。TETSUYAは観客とともにタオルを回したり、カメラをいじってみたりとリラックスしながらライブを楽しんでいた。また「THANK YOU」の終わりでJuicy-Bananasが突然「Happy Birthday」をプレイし始めるサプライズも。TETSUYAは「だまされたー!」と何度も叫びながら、バンドメンバーやスタッフに感謝を伝える。運び込まれたケーキのロウソクの火を吹き消した彼は、「こういうのわりと気付いちゃうタイプなんですけど、今日は気付かんかった!」と笑いながら語っていた。その後、彼はミラーボールがキラキラした光を放つ中で「15 1/2 フィフティーンハーフ」を披露したのち、1stステージのラストナンバーとして「流れ星」をしっとりと歌い上げた。心を込めて丁寧に歌い上げる彼にファンはじっと見入る。穏やかな余韻が残る中、TETSUYAは「ありがとう!」とフロアに向かってお礼を口にすると、名残惜しそうにステージをあとにした。
なおTETSUYAは終演後もファンへのプレゼントを用意。過去のライブ映像やリハーサル映像等で構成した「THANK YOU」の“なんちゃってPV”(仮歌)を上映し、ファンを最後まで楽しませていた。
リンク
- TETSUYA official website
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TETSUYA OFFICIAL @TETSUYA_STAFF
【information】
ナタリーにてTETSUYA LIVE 2014“THANK YOU”のライヴレポがアップされました。
ご来場頂けなかった方も是非ご覧下さい。
http://t.co/YGuT0FwWHg