「カオスの百年 vol.10」初日から3組大暴れ

12

215

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 119 215
  • 7 シェア

9月7日、東京・TSUTAYA O-EASTで9mm Parabellum Bulletの企画ライブ「カオスの百年 Vol.10」の初日公演が行われた。

9mm Parabellum Bullet。写真は9月7日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」1日目の様子。 (撮影:橋本塁)

9mm Parabellum Bullet。写真は9月7日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」1日目の様子。 (撮影:橋本塁)

大きなサイズで見る(全9件)

毎年「9mmの日」である9月9日に開催されている自主企画「カオスの百年」。今年は結成10周年を記念し、7日から本日9日まで連日スリーマンライブが行われている。初日の7日公演では9mmはWiennersストレイテナーを招き、バンドは各々のパフォーマンスでロックファンたちを魅了した。

Wienners。写真は9月7日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」1日目の様子。 (撮影:橋本塁)

Wienners。写真は9月7日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」1日目の様子。 (撮影:橋本塁)[拡大]

トップバッターは、このライブを最後にMAX(Vo, Key, Sampler)とマナブシティ(Dr)が脱退することが発表されていたWienners。玉屋2060%(Vo, G)の「ぶっ飛んで行こうぜ!」という絶叫とともに登場した4人は、高速ナンバー「DIAMOND DUST」で華々しくイベントをスタートさせた。この体制最後の時間を惜しむように、バンドは終始ハイテンションなパフォーマンスを展開。中盤のMCで∴560∵(B, Cho)が「今日でキーボードのMAXとドラムのマナブシティが脱退します。でもWiennersは続くんで、ぜひよろしくお願いします」と改めて報告し脱退の事実を知らなかった観客を驚かせる一面もあったが、マナブシティは緩急めまぐるしく忙しないWiennersの屋台骨をしっかりと支え、MAXはシンセやサンプラーでバンドサウンドに彩りとひとクセを加えるなど、これまで通りの4人の姿をファンの目に焼き付けた。

ストレイテナー。写真は9月7日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」1日目の様子。(撮影:橋本塁)

ストレイテナー。写真は9月7日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」1日目の様子。(撮影:橋本塁)[拡大]

Wiennersが生み出した熱狂の余韻が残るステージに現れたのはストレイテナー。彼らは1曲目の「SAD AND BEAUTIFUL WORLD」で一気に会場の空気を塗り変えた。ホリエアツシ(Vo, G)の「俺たちストレイテナーっていいます。9mm Parabellum Bullet、今日は呼んでくれてありがとう」という控えめな挨拶とは対照的に、バンドはベテランらしい貫禄のプレイとツインギターならではの奥行きのあるサウンドで観客の体を揺さぶっていった。また早い段階で9月17日リリースのビートが際立つ新曲「The World Record」を投下すると、オーディエンスはひときわ大きな歓声で喜びを表していた。その後も4人は粛々と骨太なロックサウンドをフロアに浴びせていく。終盤のMCでホリエは「9mmと初めて会ったのは2006年のSHIBUYA-AXで、彼らはまだインディーズだったんだけどめちゃくちゃトガッていて。今日はそんな彼らを意識した感じでここまできました」と話し観客を笑わせ、最後に「From Noon Till Dawn」でひと暴れしてステージを主役に譲った。

割れんばかりの大喝采に迎えられ姿を見せた9mmは、菅原卓郎(Vo, G)の「ありがとう!」という叫びと同時に「(teenage)Disaster」からフルスロットルで場内に熱狂を作り出す。中村和彦(B)と滝善充(G)の両ウィングはもちろん序盤から大暴れで、センター背後のイカついツーバスセットに陣取るかみじょうちひろ(Dr)は安定感のあるプレイでクールにバンドを支える。「Answer And Answer」が壮絶なエンディングを迎えると、菅原の「俺たちの新曲を聴いてくれないか?」という煽りからバンドは9月10日配信リリースの「生命のワルツ」をプレイ。嘆美なメロディとヘヴィなサウンドの融合に会場の熱は最高潮に達した。

9mm Parabellum Bullet。写真は9月7日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」1日目の様子。 (撮影:橋本塁)

9mm Parabellum Bullet。写真は9月7日に東京・TSUTAYA O-EASTで実施された「カオスの百年 Vol.10」1日目の様子。 (撮影:橋本塁)[拡大]

彼らは中盤でも変幻自在のツインギターサウンドと持ち前の激しいパフォーマンスで観客の気持ちを高めていく。「カモメ」で雰囲気を一変させたあとのMCで菅原はこの日の2バンドのパフォーマンスを振り返り、「お陰で残りの2日間、いい予感しかしないですね。たぶん大成功すると思います」と早くも3DAYSの成功を確信していた。MCで一息ついたところで、バンドは山本リンダのカバー「どうにもとまらない」と「Black Market Blues」というキラーチューンを連続投下。耳をつんざくような爆音ディストーションギターで観客を酔わせ、再び会場を“カオス”状態に誘った。その後もバンドは「Living Dying Message」「Cold Edge」とノンストップで畳みかけ、加速の一途をたどる勢いを制御するそぶりも見せず全力のパフォーマンスを展開。そして中村のスクリームが会場に響き渡る中、その勢いのまま「Punishment」をフロアにたたきつけるようにプレイし、フィードバックノイズをステージに残して本編を終了させた。

「カオスの百年 Vol.10」は本日9月9日にファイナルを迎える。

この記事の画像(全9件)

「カオスの百年 Vol.10」1日目 2014年9月7日 東京都 TSUTAYA O-EAST セットリスト

Wienners

01. DIAMOND DUST
02. 天地創造
03. 南無阿弥陀仏のリズムに乗って
04. VIDEO GIRL
05. ドリームビート
06. Justice 4
07. LOVE ME TENDER
08. レスキューレンジャー
09. 蒼天ディライト

ストレイテナー

01. SAD AND BEAUTIFUL WORLD
02. Melodic Storm
03. Little Miss Weekend
04. The World Record
05. Super Magical Illusion
06. Lightning
07. 羊の群れは丘を登る
08. シンデレラソング
09. From Noon Till Dawn

9mm Parabellum Bullet

01. (teenage)Disaster
02. Talking Machine
03. Answer And Answer
04. 生命のワルツ
05. interceptor
06. Battle March
07. カモメ
08. どうにもとまらない
09. Black Market Blues
10. Living Dying Message
11. Cold Edge
12. Punishment

全文を表示

※記事初出時、会場名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

読者の反応

橋本塁(サウシュー&STINGRAY&KASVE) @RuiHashimoto

一昨日撮った写真!*\(^o^)/*今日はファイナル!RT @natalie_mu: 「カオスの百年 vol.10」初日から3組大暴れ http://t.co/wNgrE8Ys10

コメントを読む(12件)

関連商品

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 9mm Parabellum Bullet / ストレイテナー / Wienners の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。