音楽ナタリー

雨にも負けず!ももクロ「桃神祭」でバカ騒ぎ

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ももいろクローバーZ

ももいろクローバーZ

昨日7月27日、ももいろクローバーZが神奈川・日産スタジアムにて単独ライブ「ももクロ夏のバカ騒ぎ2014 日産スタジアム大会~桃神祭~」の2日目公演を開催した。

前日の初日公演を大成功に収めたももクロの5人。2日目も神社や太鼓橋、出店といった「祭り」をコンセプトにした豪華なステージを舞台に、約3時間半にわたって熱いパフォーマンスを届けた。なお2日目の公演には6万2632人が参加し、全国で実施されたライブビューイングにも大勢のモノノフたちが足を運んだ。

本日の公演は、雨のため1時間延期してスタート。雨脚が強くなる一方で、会場のテンションはぐんぐん高まっていく。17:30を迎えるとステージの両脇に設営された巨大なビジョンに、メンバー1人ひとりを“出場選手”として紹介する映像が映し出される。続いて「封印は解かれた、おおいに騒いでバカになれ!」というアナウンスが響き、天気雨が降る中で2日目の「桃神祭」の幕が上がった。まずは力強い和太鼓をバックに、大勢の踊り子やパフォーマーが登場。島根の石見神楽、岩手虎舞、阿波踊り、傘踊りなど日本全国のお祭りで披露されている踊りやパフォーマンスがお祭りの空間を作り出す。武部聡志をバンマスとするダウンタウンももクロバンドのメンバーも和風の衣装に身を包み、「桃神祭」仕様のアレンジを施した「overture ももいろクローバーZ参上!!」をプレイ。メンバーがステージに姿を見せるとスタジアムは「うおー!!」という大歓声に包まれた。

“和”をコンセプトにしつつも、前日とは異なる巫女風の衣装に身を包んだ5人は「天手力男」を舞いながらパフォーマンス。5人が太陽を呼んだのか、徐々に雨脚が弱まり、スタジアムの上には晴れ空が広がっていく。2曲目の「ワニとシャンプー」が始まると同時にアリーナエリアに水が盛大に放たれ、会場内の“バカ騒ぎ”に拍車をかけた。さらに5人は「DNA狂詩曲」「D'の純情」といったハイボルテージな曲を立て続けに投下した。

最初のMCでは、百田夏菜子が空にかかる虹を発見。ほかのメンバーも「5色に見えない?」と大盛り上がり。その後、突然高城れにが「絶対かけちゃいけないサングラス」を取り出し、メンバーが一斉にサングラスを装着。百田が「おいモノノフ、お前ら調子こいてんじゃねえぞ?」とチンピラ風の仕草で挑発し始めたことをきっかけに、メンバーが「みんな盛り上がってるかYO! ノリノリになれYO!」とラップを始め「堂々平和宣言」につなげた。なお同曲を歌ってる最中に通り雨が降ると、メンバーは「ちょっと雨降ってきちゃったYO!」とアドリブを入れて観客を沸かせた。さらに応援団風の振りが特徴の「鋼の意志」や、切ない歌声に観客のコールが重なる「泣いてもいいんだよ」と続いた。

その後、「泣いてもいいんだよ」の余韻を残したままメンバーは一旦メインステージから退場。すると入れ替わるように大勢の踊り子たちが、インストゥルメンタルバージョンのももクロナンバーに乗せて花道などで大行進を繰り広げる。そんなにぎやかな演出を経て、法被をモチーフにした上着に、小さな風船をあしらったスカートという衣装に着替えたメンバーが現れ、巨大な山車に乗ってサブステージに移動。5人が扇子を振り「ニッポン笑顔百景」を歌いながら観客を煽ると、メンバーの声にあわせて観客も「ワッショイ!」と叫ぶ光景がスタジアムに広がった。さらに5人は和太鼓を奏者を囲みながら「ももいろ太鼓どどんが節」を朗々と歌い、明るい空気を作り出す。さらに客席やカメラに思いっきり水を噴射しながら「ココ☆ナツ」を届け、夏にふさわしいナンバーでスタジアムを彩った。

その後、メンバーは屋台で入手したりんご飴などの食べ物を頬張りながらメインステージへ。高城は「ライブ中に食べるスイカ最高!」と笑顔を浮かべMCに入った。ここでメンバーによる自己紹介が行われ、高城は綿アメを振りながら「ももクロの綿アメ少女!」と自己紹介を行い、佐々木彩夏は「ももクロの雨女。ごめんね許して!」と謝罪する。玉井詩織はスイカを食べながら「ももクロのバクバクモンスター!」と叫び、有安は「最近水不足だけど、今日は水が足りました」と口にする。百田は普段以上に長くモノノフに自らの名前を叫ばせ、「皆さんこのあとも盛り上がっていきましょう」と呼びかけた。続いてのブロックでは、美しい夕暮れがスタジアム上空を彩る中で「ツヨクツヨク」が歌い上げられる。続けて佐々木の「まだまだ歌えるのか? まだまだ踊れるのか? 『Chai Maxx』行っちゃいMaxx?」という煽りから「Chai Maxx」が響いた。

サブステージで「My Dear Fellow」が始まる前には、モノノフとして知られるニューヨーク・ヤンキース所属の田中将大投手によるコメント映像が上映される。「頭のネジを外して、バカ騒ぎしちゃってください!」という田中投手の言葉を受けてメンバーは野球ボールを手に投球フォームなどを取り入れた振り付けで同曲を熱演。続いて百田の「さあ、私たちと日本一周の旅に出ましょう」という言葉から「ももクロのニッポン万歳!」へ。曲中で百田は歌詞の「阿波踊りなんかしている暇ない」の部分を「阿波踊りさっき踊っていたよね」に変えて観客を楽しませた。

MCを挟み、暗くなったスタジアムに荘厳なインストと日本各地の名所をフィーチャーした映像が投影される。そしてスモークがステージを覆う幻想的なムードの中で「Neo STARGATE」へ。続いてビジョンにはアニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」の映像が映し出され、7月30日にシングルとしてリリースされる同アニメのオープニングテーマ「MOON PRIDE」に流れる。5人は華麗にフォーメーションを決めながら、凛々しく情熱的な歌声を聴かせた。伸びやかなギターのリフレインから幕を開けた「走れ!」では、踊り子たちとのコラボレーションがハッピーな空気を生み出した。

いよいよライブも佳境へというときに松崎しげるの「愛のメモリー」がスピーカーから流れ出し、メンバーと観客を驚かせる。しかしサブステージに姿を見せたのはコロッケだった。彼が美川憲一や志村けんのモノマネを織り交ぜながら熱唱していると、松崎本人がサブステージに姿を見せ、そのまま「俺はももクロのみんなに大事な大事なお知らせがあるんだ。みんな発表するぞ」と宣言。「愛のメモリー」のメロディに乗せて「今年のクリスマス、12月24日、25日2DAYS。気になるその場所は、ももクロの聖地だぜ。さいたまスーパーアリーナ、スタジアムモード!」と高らかに歌い上げた。なおももクロがスタジアムモードのさいたまスーパーアリーナで単独公演を実施するのは今回が初めてとなる。

ビッグニュースのアナウンスが終わったあと、本編はラストスパートに入る。和太鼓の力強いリズムと高城の咳を経て「黒い週末」が始まり、5人は屋台でエネルギーを補給しつつ熱唱。かき氷に焼きそば、スイカ、綿アメなどを手に取りながら歌うという反則的なパフォーマンスを繰り広げたほか、曲の終盤で百田が高城を強く抱きしめ観客の黄色い歓声を浴びた。5人は心のこもった歌声で「キミノアト」を歌い上げたのち、本編を締めくくるトークを展開。玉井は「ももクロには今までなかったトラブルもあったけど、それを含めてバカ騒ぎだったなと」と口にし、ほかのメンバーも「モノノフはストーリーを作るなって思いました」としみじみ述べた。

アンコールは和風のアレンジを施した「overture ももいろクローバーZ参上!!」から幕開け。そして神輿に担がれたメンバーが再登場し、百田の「お前らいい夢見てんのか? 今幸せなのか? まだまだ幸せになりたいのか? 私たちがまだいい夢見させてやるから、しっかり見てろよ!」という言葉から「行くぜっ!怪盗少女」が始まった。羽衣付きの衣装に着替え、舞うように踊る5人の姿にオーディエンスは見とれた。間髪入れずに「PUSH」が投下されると、スタジアム内の温度が上昇。「灰とダイヤモンド」では5人の体がせり上がり、目を潤ませながら客席を見渡すメンバーの表情がスクリーンにフィーチャーされ、感動的な空気がスタジアムを包み込んだ。そして2日間にわたった「桃神祭」は「サラバ、愛しき悲しみたちよ」桃神祭ver.でフィナーレへ。5人は昨年この日産スタジアムで披露されたナンバーを堂々と披露し、進化した姿を観客の心と目に刻み付けた。終盤では何発もの花火が打ち上げられ、佐々木の「みんなでジャンプいくよ!」の合図で最後の花火が夜空に放たれた。またライブ終盤恒例の共演者紹介では、佐々木がコロッケに岩崎宏美のモノマネをおねだりし、メンバーと観客を笑わせていた。

共演者を送り出したあと、メンバーはライブを終えた感想を吐露。高城は「終わっちゃうのがほんとにヤダ。帰りたくない気持ちでいっぱい」「史上最多数の人数で盛り上がれたのがうれしいし。また頭のネジを外してこの夏もがんばれそうです」と微笑み、佐々木は「2日間ずっと楽しくて。開場時に雨が降ったときにどうしようかと思って」と述べ、「やっぱももクロは“和”をモチーフにしたグループなので」とお祭りができたことを喜ぶ。玉井は「ももクロのライブって、日本ならではの四季を感じさせてくれるライブがあって」「もっともっと楽しいお祭りを主催しなきゃって思ってます」と意気込みを明かし、有安は客席を見渡しながら「こっから見る景色はすごいなって。明るい時間だと向こうの人の顔が見えるんです。たくさん走り回って、たくさんバカになって、みんなと楽しめたんでたまには雨のライブもよかったでしょ?」とももクロには珍しい天候の中でライブを行った感想を口にした。

最後に百田は突然観客の年齢リサーチを実施。高齢のモノノフもライブに来場していることを知ると破顔し、「いろんな世代の方が集まって一緒にバカ騒ぎしてるのが楽しくて。何歳になってもバカやってたいなって。いくつになってもいろんな世代の方がいろんな場所から集まってもらえる環境を作っていきたいね」と語る。すかさずほかのメンバーが「作っていこうよ!」と返すと、高城がキリッとした表情で「ついてこいよ!」と客席のほうを向く。そして百田は「これからも一緒にバカやってくれますか? 皆さん2日間ホントにありがとうございました! みんなの笑顔がずっとずっと続きますように」と願いを口にし、「私たち今会えるアイドル、週末ヒロインももいろクローバーZ!」という挨拶をもってメンバーは退場。祭りのあとのほんのりとした寂しさを残しつつ、ももクロ史上最大規模の「夏のバカ騒ぎ」は終幕した。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

ももいろクローバーZ「ももクロ夏のバカ騒ぎ2014 日産スタジアム大会桃神祭」
2014年7月26日 神奈川県 日産スタジアム セットリスト

overture ももいろクローバーZ参上!!
01. 天手力男
02. ワニとシャンプー
03. 黒い週末
04. D'の純情
05. 堂々平和宣言
06. CONTRADICTION
07. 泣いてもいいんだよ
08. ニッポン笑顔百景
09. ももいろ太鼓どどんが節
10. ココ☆ナツ
11. キミとセカイ
12. サラバ、愛しき悲しみたちよ
13. 労働讃歌
14. My Dear Fellow
15. Neo STARGATE
16. LOST CHILD
17. MOON PRIDE
18. 月虹
19. コノウタ
20. DNA狂詩曲
21. 走れ!
<アンコール>
22. 行くぜっ!怪盗少女
23. 鋼の意志
24. キミノアト
25. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」~桃神祭ver.~

ももいろクローバーZ「ももクロ夏のバカ騒ぎ2014 日産スタジアム大会桃神祭」
2014年7月27日 神奈川県 日産スタジアム セットリスト

overture ももいろクローバーZ参上!!
01. 天手力男
02. ワニとシャンプー
03. DNA狂詩曲
04. D'の純情
05. 堂々平和宣言
06. 鋼の意志
07. 泣いてもいいんだよ
08. ニッポン笑顔百景
09. ももいろ太鼓どどんが節
10. ココ☆ナツ
11. ツヨクツヨク
12. Chai Maxx
13. My Dear Fellow
14. ももクロのニッポン万歳!
15. Neo STARGATE
16. MOON PRIDE
17. 走れ!
18. 黒い週末
19. キミノアト
<アンコール>
20. 行くぜっ!怪盗少女
21. PUSH
22. 灰とダイヤモンド
23. サラバ、愛しき悲しみたちよ ~桃神祭ver.~

チビっ子祭り2014

2014年10月18日(土)熊本県 熊本B.9

女祭り2014

2014年11月24日(月・祝)大阪府 大阪城ホール

ももいろクリスマス

2014年12月24日(水)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
2014年12月25日(木)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ

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