来年7月に東京・新国立劇場 小劇場で上演される本作は、新国立劇場によるフルオーディション企画の第7弾。今回は、2018年に蓬莱が新国立劇場に書き下ろし、第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞を受賞した「消えていくなら朝」が、蓬莱自身の演出で立ち上げられる。このたびキャストオーディションを経て、2090通の応募から
作家として成功を収める定男は5年ぶりに帰省すると、「今度の新作は、この家族をありのままに描いてみようと思うんだ」と家族に切り出し……。今回は関口が羽田定男(僕)、松本が羽田庄吾(兄)、田実が羽田可奈(妹)、大沼が羽田君江(母)、大谷が羽田庄次郎(父)、坂東が才谷レイ(彼女) を演じる。
蓬莱は「色々な迷いと思いの中、6人を選出させていただきました。その選択が既に作品の世界と核を作るような作業だと感じていました。公演は来年ではありますが、長い期間をかけながら作り上げていきたいと思います」とコメント。新国立劇場の演劇芸術監督・
蓬莱竜太コメント
たくさんの役者さんに出会えたオーディションでした。オーディションとは残念ながらほとんどの役者とご一緒できないのだと、改めて痛感しました。色々な迷いと思いの中、6人を選出させていただきました。その選択が既に作品の世界と核を作るような作業だと感じていました。公演は来年ではありますが、長い期間をかけながら作り上げていきたいと思います。是非ともその世界を味わいに劇場に足を運んでください。
小川絵梨子コメント
「消えていくなら朝」のオーディションにご応募くださった方々、そして長期にわたるオーディションにご参加くださった方々に厚く御礼申し上げます。オーディションを通して皆様と出会う機会をいただけることは、我々劇場にとりましても、また演出家の方々にとりましても大切な財産です。
本企画はこの度で7回目を迎えましたが、これまで続けてこられたのは、ご応募くださったお一人お一人のおかげです。オーディションですべてのキャスティングを、との思いを掲げても、参加してくださる方々がいてくださらなければ、この企画自体を続けることが難しかったと思います。
過去には本企画でのオーディションでの出会いから、当劇場の作品や、またご担当くださった演出家の方の別の作品でご一緒させていただく、といった機会も少なからず生まれており、本企画を続けていく上で一つの励みともなっております。
新国立劇場演劇では、引き続きオーディションにて作品を作ることの豊かさとその意義を探究しつづけて参りたいと思います。皆様にまたご興味を持っていただくことができましたら幸いに存じます。
重ねて、本作品に興味を持ってくださったこと、オーディションにご参加いただきましたお一人お一人に、心より感謝申し上げます。
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ちえぞう @chiezou_life
新国立劇場オーディション企画「消えていくなら朝」大谷亮介ら全キャスト決定(コメントあり) https://t.co/1mJu9Zq5o6