南座「吉例顔見世興行」で市川團十郎による「景清」「助六」、片岡仁左衛門の「一力茶屋」由良之助も

「京の年中行事 當る辰歳『吉例顔見世興行』東西合同大歌舞伎 市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」が、12月1日から24日まで京都・南座で開催される。

「吉例顔見世興行」は、12月に行われる南座の恒例興行。今回は、“市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露、八代目市川新之助初舞台”と銘打ち実施される。昼の部には、濡髪長五郎役で中村鴈治郎、放駒長吉役で中村隼人、山崎屋与五郎役で市川染五郎、藤屋吾妻役で中村壱太郎が出演する「『双蝶々曲輪日記』角力場」、市川新之助が外郎売実は曽我五郎、中村梅玉が工藤祐経を勤める「歌舞伎十八番の内『外郎売』」、市川團十郎と市川ぼたんによる「男伊達花廓」が並び、昼の部ラストには、團十郎が悪七兵衛景清役、中村雀右衛門が阿古屋役、市川右團次が岩永左衛門役、市村萬次郎が花菱屋女房おさく役、梅玉が秩父庄司重忠役を演じる「歌舞伎十八番の内『景清』」が披露される。

夜の部には、片岡仁左衛門が大星由良之助を勤める「『仮名手本忠臣蔵』衹園一力茶屋の場」、團十郎、新之助、そして仁左衛門、梅玉らによる口上、團十郎が花川戸助六役を演じる「歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜』」がラインナップされた。「助六由縁江戸桜」では、三浦屋揚巻と三浦屋白玉を壱太郎と中村児太郎がそれぞれWキャストで勤めるほか、髭の意休役で市川男女蔵、朝顔仙平役で中村歌昇、福山かつぎ役で隼人、曽我満江役で市川門之助、遣手お辰役で市村萬次郎、くわんぺら門兵衛役で中村芝翫、白酒売新兵衛役で中村扇雀、通人里暁役で中村鴈治郎が登場。また、口上を染五郎、後見を市川右團次が担う。チケットの一般販売は11月9日10:00にスタート。